1013 社員の目標管理をするということ
3か月前に行った目標管理シートですが、各自覚えているでしょうか。
仕事外のものだと、金融の知識を付けるとか語学力を上げる、PCスキルを上げるという目標が多く、一人で訓練するような自己管理の必要なものが多かったと思います。
私はこれらについて各自に進捗を聞いてはいませんが、恐らく何もやっていない人が多いのではないでしょうか。
証券会社時代には必ず月初に営業目標を紙に書かされていました。
22歳の新人営業マンである私は、営業が全く出来ませんでしたが、同僚達と同じように毎月掲げる 商品先物取引 「東京金100枚 600万円受注」の目標は1度も達成できたことはありませんでした。それどころか入社してから外国為替の部署に異動するまでの1年半の間に自分の力では1件も新規契約を上げることができなかったのです。
達成できる見込みのない目標を上げることの憂鬱感、そしてそれに慣れてしまっている自分が屈辱的でした。
数字の伴う営業目標は、自分がどんなに努力しても顧客側が購入というアクションをしてくれなければ達成することはできません。相手に如何に信用してもらうか、魅力に感じてもらうかをあの手この手の膨大な仕事量と熱意でつかみ取らなければなりません。その目標達成に熱意を持っていた頃、どうしても新規契約を取りたいために見込み客に名刺を破られたり、警察に通報されたりしてでもと何とか噛り付いてアポイントを取ろうと泥臭いどぶ板営業を展開していました。
つまり営業で新規受注するということは誰でも出来る簡単なことではなくトップ営業マンになれる逸材は日本中、世界中にも一握りの極めて有能な人達であり、今でもそのような方に会うと尊敬の念と憧れを持ちます。
しかし、インターバンクが従業員に求めている目標というのはそのような営業目標や数値目標では一切なく、自分で設定した自分一人で完結、努力すれば実現の出来る定性的なもので、自分の掲げた目標に責任を持って取り組んでいるかの姿勢を見ているという側面が強いです。会社である以上、評価をしなければなりません。何もしていない では相応の評価が下るのは資本主義の掟として他社同様当然の措置であり、そこに関しては過去に厳しい目標管理に晒されていた営業マンの端くれ経営者として厳しく裁量を振るわせてもらいます。
もし目標達成出来ていないと思っているのであればそれは自己管理が出来ないということになると思います。
私自身にも自己管理が出来ない側にいることははっきりと自覚しています。なのでここで皆に自己管理がなってないと強くいうつもりはありません。
ただしそうはいっても管理者として看過もできません。
ではどうすれば自己管理が出来るかを考えて結果を出すことを考えなければなりません。
現在は休業期間もあって目標に突き進む自己研鑽の時間は十分あるはずです、資格を取るなら社内制度で受験料もテキスト代も支給され給料も上がるという破格の条件です。これにチャレンジしないのなら会社として他に給料を上げる術を追加的に検討することは難しいでしょう。私自身、資格取得は10数年経験がありませんが、合格できそうなレベルに目標設定をしテキストを購入しそれぞれのチャプターをマスターする期限を決めそれを誰かに公開宣言してプレッシャーと発破をかけてもらうのが良いのではないでしょうか。それが社長の私を指名してくれれば喜んで一緒に取り組みますし、私の立場の方がよりプレッシャーのリアリティが効果的であると思います。
自己管理が出来ない私が現在取り組んでいるのは、担当コンサルタントにコーチングをしてもらい理念を継続してこのように文章で共有することを継続することです、皆にも公開宣言していますので続けざるを得ない環境に置いています。誰にも見られない目標は私でも継続させることは困難でしょう。そしてコレステロールの高さが気になり運動不足な健康面の対策としてパーソナルジムに1年通い続けています。ここでもトレーナについてもらいますので行きさえすればサボれない環境で苦しいトレーニングでもやり遂げることができています。また最近はギターレッスンにも通いだし、そこでもギタリストの先生にマンツーマンで指導してもらっています。当然帰ってからもギター練習をしなければ1週間何してたの?というプレッシャーがあるので一人自宅で練習する時間を設けざるを得ません。
これら全てにおいて私が自発的に申し込みをし、かつお金を払って行っているのでモチベーションも沸きます。しかしやっていることは、決断してお金を支払い、環境設定をしたというだけです。
従業員の皆に関しては私をトレーナに指名すればお金はかからないし、プレッシャーはあるし、評価も上がるし、給料も上がる可能性があるしとメリットしかありません。
恥ずかしがってなかなか言い出せないというのもあるかもしれませんが、そのように悩んでいては同世代のやる気のある人間にあっという間に置いてけぼりを食らいます。
会社は何も提供してくれなかった、と言われないように弊社では常に挑戦することに開かれていてコミュニケーションも図っている環境にあることを改めて伝えたいと思います。手取り足取り世話をすることはしませんが、自発的な決断は応援し具体的な行動計画も一緒に考えることはいつでも歓迎します。