外貨のメリットは?カードはダメ?
海外旅行へ向かう際、「多くの人が外貨両替をして現金を持って行くか、クレジットカードだけで乗り切るか」を悩みます。結論からいうと、海外旅行では外貨もカードもどちらも必要です。
外貨・カードにはそれぞれのメリットやデメリットがあるため、どんな事態にも対応できるよう両方持って行きましょう。本記事では、カードにはない外貨ならではのメリットを紹介します。
海外旅行へ行くときは、事前に国内で外貨両替を利用しておきましょう。世界的には現金に比べてかさばらず、セキュリティー性も高いカード払いが一般的ですが、現金払いにしか対応してない場所があるのも事実です。
何より、クレジットカードを持っておらず、海外旅行のためにわざわざカードをつくりたくないという人もいるでしょう。
今回は、外貨ならではのメリットをご紹介します。
カードではなく外貨両替して現金を持って行くメリットは、
会計のスムーズさ
チップを払える
スキミング被害にあう心配がない
現地住民向けの店舗でも買い物を楽しめる
レートが良いときに両替しておけば現地で使うお金を節約できる
余った外貨は次回に持ち越せる
以上の6つです。順番に、外貨のメリットを見て行きましょう。
・カード払いよりも支払いがスムーズ
クレジットカード払いと現金払いを比べた場合、硬貨や紙幣を探す時間が短ければ外貨のほうがスムーズに会計をすませることができます。
カード払いが一般的になっているアメリカやヨーロッパなどの先進諸国でも、カード払いをするためにはカードを渡してサインをする手間が必要です。しかし、日本は海外ほどカード払いやサインの文化が発達していません。普段からカード払いに慣れていないと、サインを求められたときもたついてしまう可能性があります。
また、海外旅行に慣れていないと、カードの裏面には漢字でサインしているのに、会計時にローマ字等でサインしてしまうといった間違いをしてしまうことも。現地でトラブルになると解決までかなりのストレスを感じることになりますし、語学力に秀でていないと話がこじれたときに対応できません。
両替した外貨で払ってしまえば、余計な手間をかけなくて良いので安心です。
・手軽にチップを支払える
海外旅行先によっては、サービスを受けたときにチップを支払う必要があります。カードを使えるレストラン等であれば会計時にチップを上乗せしてもらうこともできますが、たとえばホテルの清掃員にカードでチップを渡すことはできません。
チップの必要な国へ旅行する場合は、チップ用に少額の現金を確保しておきましょう。
・スリや強盗にあっても手持ちの現金以上のお金を盗まれない
海外でもっとも日本人が被害に巻き込まれやすい犯罪は、スリです。有名な観光地には、大抵の場合世界中から観光客を狙いのスリが集まっています。また、治安の良くない地域では、比較的裕福そうに見えて、暴力への耐性や警戒感のない日本人を狙う犯罪者がいるのも事実です。
スリや強盗にあった際、カードを盗まれると、不正利用で限度額まで使い込まれてしまう心配があります。その点、支払い方法が現金だけなら、現金やスマホ以上のものを盗まれることはありません。
また、海外でカードを使う場合、カード情報を不正に読み取るスキミングにも注意が必要です。現金は盗まれると返ってきませんし、多額の現金を持ち歩いていると被害にあうリスクも高まりますが、少額の現金を持ち歩くだけなら被害額を抑えられるでしょう。
・現地のスーパーや屋台等でも気軽に買い物できる
現地住民向けのスーパーや屋台など、お得に買い物できる店舗では、一定額以下の決済は現金のみと決められている場合があります。
現地にある程度長く滞在する場合、観光地を巡ったりお土産を買ったりするために食費を抑える工夫も必要です。安価で安全性の高い食べものを手に入れられる現地住民向けのスーパーを積極的に活用して、海外旅行中の出費を節約しましょう。
・レートが良いときに両替しておけばお得に買い物できる
海外旅行を予定していて、実際に出発するまで時間がある場合は、レートが良いときに日本円から外貨へ両替しておくという手も選べます。出発直前に1ドル112円で両替するより、出発の半年前に1ドル110円で両替しておいたほうが、レート的にお得なのは間違いありません。
また、当日寝坊したり、渋滞や人身事故があったりしてフライトの時間に遅れそうになっても、前もって外貨へ両替しておけば両替のし忘れを防げます。
・余った外貨は次回の旅行費用として持ち越せる
海外旅行では、細かい硬貨や紙幣が余りがちです。ただ、外貨に使用期限はありません。次回同じ外貨を使える国へ旅行する予定があるなら、余った現金を次回の費用として持ち越しましょう。
また、国内には、外貨を投入するだけで希望の電子マネーやギフトコードと交換できる機械もあります。外貨を余らせても処理できるので、安心して現地の支払いに外貨を使いましょう。
カード払いが一般的な海外でも、最終的に頼りになるのは現金です。チップや地元住民向けのお得なスーパー等でも使えるので、海外旅行へ行くときは前もって現金を外貨へ両替しておきましょう。