旅行先で撮った写真を、自分で観賞したりインスタ(インスタグラム)などのSNSにアップすることも海外旅行での楽しみのひとつですよね。
ですが、イマイチ納得できない写真になってしまうことも多いかもしれません。

そこで、海外旅行先でのインスタ映えする写真の撮り方と海外のインスタ映えオススメスポットを2回に分けて紹介していきましょう。
まずは撮影テクニック編からスタートです!

基本的な撮影テクニックを覚えよう!

海外旅行先で写真を撮るときの撮影機材としてはカメラとスマホがあります。近年では、スマホでもカメラに劣らない機能があるので、データとして保存してインスタなどにアップする写真であればどちらでも構わないと思います。

構図を考える

まずは大前提として、何をどのように撮りたいのか? という写真の構図を考えましょう。
風景であれば“何をメインにどんな雰囲気の写真にしたいのか?”
建物や物撮りであれば“その被写体のどこをポイントにしたいのか?”
人物や動物などなら“人物と風景との対比をどうとるか?”
などを決めていきます。

頭で考えるのと実際に撮した結果とは大きく違いが出るので、まずは写真を撮ってみましょう。
近年ではフィルムではなくデジタルが主流なので、納得できるまで何度でもテスト撮影できます。
もし本格的にフィルム撮影もしたいのであれば、まずはデジタルカメラでテストしておくといいでしょう。

撮影の“黄金比”を覚える

写真を撮る時の基本構図に“黄金比”というものがあります。これは何を撮るにしても同じことが言えます。
“黄金比”とは写真全体を3分割で考えることをいいます。撮りたいポイントが2つなら「1:2」、3つあるなら「1:1:1」になるように、常に3分割での構図を意識することでバランスのいい写真を撮ることができます。

太陽や照明などの光の向きを考える

屋外であれば太陽、屋内であれば照明の向きを考えることも重要です。
太陽は逆光になってしまわないように撮影する方向に気をつけて、照明なら被写体に近すぎて白っぽくなりすぎないように調節するようにします。
料理などを撮る場合、明るくしすぎて写真が飛んでしまうこともよくあるので注意しましょう。
また、雨や曇り空の下での撮影の場合は暗くなりがちです。被写体があまり暗い状態では写真が台無しになるので、場所を変えるなどしてできるだけ被写体の細部まで写る状態を探しましょう。

アプリでの写真加工は最低限に…

パソコンでもスマホでも写真を自在に加工できる便利なアプリがあります。
アプリがあればどんな写真でも自在に変えることができますが、やり過ぎると不自然になってしまいます。
特に風景などの場合、海外という場所の特徴をナチュラルに生かすためにも、アプリでの加工は最低限に抑えたいところです。

被写体別の基本的な撮影ポイント

風景

特に風景写真では、前述した“黄金比”をしっかりと考えることでいい写真が撮れます。
海を撮りたいのなら「海2:空や山などの陸1」を基本にしてバランスを取ります。
また、道路や並んでいる車など、直線に延びるものがある場合には、これらを写真の対角線に位置するように撮ることで写真全体のバランスがうまく取れます。

風景は、写真に拡がりを持たせることで独特の雰囲気を出せるので、基本的にはズームは使わないのがオススメです。
この時には、写真を見た時にまず目が行く箇所を入れておくといいでしょう。真っ直ぐに伸びる道路、ポツンとある建物、木などをポイントにすることも考えてみましょう。
また、雨や曇り空の場合には、色彩が明るく濃い被写体を入れることで写真全体の雰囲気が締まります。あとはアプリで最低限の明るさバランスを整えます。

建物

建物を含めた風景を撮るなら、“三角構図”という方法を取るのがオススメです。
“三角構図”とは三角形を結んだ角に被写体を配置したり、三角形の線に沿った形で被写体の境界を配置する方法です。
この三角形は、撮りたい被写体によって大きさや形、場所が変わってくるので、被写体に合わせて構図の中での三角形を意識しましょう。

慣れないうちは底辺を水平にすると安定感が出ますが、慣れてきたら底辺を斜めにしたり、逆三角形での構図を取ったりすることで個性的な写真になります。ただし写真全体のバランスを考えることを忘れずに。

料理

料理を撮影する時には、基本的に料理に対してナナメ45度のアングルが綺麗に美味しく
撮れるポイントです。
また、複数の料理の場合にはメインにする料理をいちばん手前にして、他の料理は奥にするとバランスが取れます。この時には“三角構図”を意識して料理を並べるとより効果的です。

明るさに関しては、明暗をハッキリさせることで料理が引き立ちます。ロウソクなどがあれば効果的に明暗を出せるでしょう。また、逆光気味にして撮るのもテクニックのひとつ。これは料理だけではなく小物などのアイテム撮影にも使えます。

人物

人物を撮る場合、顔のアップや身体全体などがありますが、ここでは海外ならではの風景も含めた身体全体の撮影のポイントを紹介しましょう。

まずは撮影者側。被写体と並行となる高さやちょっと上から撮ることが多いと思いますが、しゃがんたりして下から見上げるように撮るといつもとは違った写真が撮れます。
被写体を中央にして撮るのは一般的ですが、あえて左右のどちらかにずらして、背景の中に溶け込むようにするのもテクニックです。さらに引いて撮ることで写真に拡がりが出てきます。ただし、被写体があまり小さくなりすぎないよう、最低限表情が分かるように撮りましょう。

そして撮られる側のポイントは、手や足をただ伸ばす、極単に言うと“直立不動”ではなく、なんらかのポーズをつけることで躍動感が出ます。前向きや横向き、後ろ向きでも同じですが、シルエットとしてどんな格好をしているのかが一目瞭然なポーズが基本です。
もうひとつは、服装も考えることです。自分の服を着るのもいいですが、海外の雰囲気をより一層出すために、現地で買った服などを着るのもいいでしょう。

さらに変わった取り方としては、鏡やサングラスの映り込みを利用する、という方法もあります。
顔をアップにしてサングラス(ミラー系のサングラスが効果的)に背景を映り込ませて撮る。この場合の背景は撮影者側の背景が写るのでここを注意! 屋内なら鏡に被写体を映し出して撮ったりすることで個性的な写真になります。

デジカメ、スマホの基本的な撮影機能

デジカメもスマホも、今では様々な撮影機能があり、初心者でも綺麗な写真が撮れるようになっています。
せっかく付いている撮影機能なので、ただシャッターを押すだけではなく、臨機応変に機能を使いこなせば、ワンランク上の写真が撮れちゃいます!

インスタ用写真としては、以下の3つの撮影機能を使ってみましょう。
ただし撮影機能はデジカメやスマホの機種によって異なることもあるので、持っているデジカメやスマホを要確認です。

HRDモード

露出(明るさ)の異なる写真をオートで合成して、ナチュラルな写真が撮れます。

シャッタースピード

夜景などの暗い写真を撮るときには、シャッタースピードを遅くすることで光を沢山取り込めて綺麗な写真が撮れます。ただし、遅くすると写真がブレやすくなるので、三脚などを使うようにしましょう。

IOS感度

IOS感度とはデジカメなどが光を捉える能力値のことで、これを上げることで光をより吸収することができます。
IOS感度を上げるとシャッタースピードが上がって写真のブレを押さえられるので、持っている機器でIOS感度が上がられるのであれば、シャッタースピードを遅くするよりもオススメできます。
また、IOS感度を上げることで、暗闇でもフラッシュを使わないで撮影ができます。

SNS投稿用の人気アプリ4選

スマホなどで写真を加工できるアプリは様々です。
元の写真を生かしたナチュラルな加工や、思いっきり遊んで加工しまくるなど、何でもできるのがいいところです。
ここではSNS投稿用として人気の高い代表的なアプリ(無料版)をご紹介。アプリ名で検索してみましょう!

Inshot-動画編集&動画作成&動画加工

写真はもちろん、動画の加工や作成もできる加工アプリ。
画像加工に加えて、絵文字やスタンプなどのデコ要素やサウンドエフェクトも収録。多彩なスタンプがポイントです。

Instasize:写真加工・動画編集アプリ

写真の加工からコラージュ作成、動画編集などができる便利な加工アプリ。
写真用フィルターやデザインツール、ステッカーなどの素材も豊富なので、自分好みのインスタ用写真を手軽に作れます。

Layout from Instagram

最大9枚の写真を1枚の写真としてレイアウトできるのがポイント。
写真の比率を変えたり上下左右の反転などが簡単にできます。

ClipCrop

写真を正方形に、さらに円やハート、星やアルファベット型など色々な形に切り取れる加工アプリです。さらに背景の余白を埋める壁紙も豊富です。