海外旅行のお土産と購入時のポイント~選び方&注意点編
特に家族や友人へのお土産は、喜んで貰えるものを買って帰りたいものですよね。
そこで今回は、お土産を買うときの注意点を含めて、地域別オススメのお土産を2回に分けて紹介していきましょう!
海外からのお土産を日本に持ち込む時の注意点
まず最初に覚えておきたいのは、海外で購入したものを日本に持って帰る際の注意点です。
帰国時には税関で購入品をチェックされますが、種類によっては日本国内に持ち込めなかったり、税金がかかってしまうものなどがあります。
帰国時の入国までの基本的な流れ
海外から帰国して日本に入国するまでの基本的な流れは以下の通りです。
「日本到着」→「検疫審査」→「入国審査」→「動物&植物検疫」→「税関検査」→「入国」
これらの審査や検疫の中で、海外旅行などのお土産の種類によって日本国内に持ち込めるかどうかが判断されます。
【日本国内に持ち込めない種類】
犯罪防止や海外からの病原菌などの対策として、日本に持ち込むことのできないものがあります。
せっかく買ったのに持ち込み禁止で没収されてはガッカリ。そうならないためにも、基本的に持ち込み禁止の種類を事前に覚えておきましょう。
銃や薬物、アダルト関連アイテム
日本の法律で禁止されているもの、銃器類や刃物、大麻、覚醒剤などの薬物、無修正のアダルトグッズなどは当然持ち込み禁止です。
これらの場合、犯罪行為として逮捕される可能性もあるので要注意です。
偽物のブランド品やコピー品
関税法には偽物のブランド品やコピー品について「特許権、実用新案権、意匠権、商標権、著作権、著作隣接権、回路配置利用権又は育成者権を侵害する物品、及び不正競争防止法違反物品」という定義があり、主にブランド品を謳ったコピーの品物や、海賊版のDVD・ブルーレイなどが対象になります。
特に偽ブランド品などは、自分が知らないうちに購入して持ち帰る可能性が高いので、購入時に注意が必要です。
注意したいポイントは3つ、
・ブランド品なのに極端に値段が安い
・保証書の記載内容
・直営店独自のアフターサービスの有無
などです。
ワシントン条約での規制品
ワシントン条約とは「絶滅の恐れのある野生動物の種の国際取引に関する条約」のことで、これに触れる品物は日本に持ち込むことはできません。
主な種類としては、
・トラ、ジャガーなどの毛皮
・ワニ、ヘビなどの皮革製品
・象牙、べっこう製品
・ワシ、トラ、カメなどのはく製
となっています。
一般的に気をつけたいのは、毛皮などを多用してある洋服やバッグです。購入時に毛皮の種類をチェックするようにしましょう。
食品や植物
食品や植物は、海外からの病原菌侵入を阻止する水際対策としてチェックされます。
これらは持ち込み禁止の種類と輸入検査が必要な種類に分けられます。
持ち込み禁止の主な種類は、
・生の野菜や果実、土が付着した植物
・ソーセージ、ハム、ベーコンを含んだ肉類
となります。
また、肉類全般では、基本的には“検査証明書付”のものしか持ち込むことはできません。
他にも、パイナップルやココナッツ、ドリアン、植物の種などは持ち帰れますが、その際には輸入検査を受ける必要があります。
【検疫が必要になる種類】
持ち込み禁止ではないけれど、持ち込むには検疫が必要な種類もあり、主に食品類と植物類が該当します。
食品類では「肉類」「フルーツ」「乳製品」、植物類では土が付着しているものは持ち込み禁止、それ以外の種類で検疫が必要となる場合があります。
詳細については、動物、植物の検疫 防疫所サイトを参照して下さい。
動物検疫所公式サイト
https://www.maff.go.jp/aqs/tetuzuki/product/aq2.html
植物防疫所公式サイト
https://www.maff.go.jp/pps/j/search/detail.html
【免税の範囲について】
海外旅行者における免税の範囲は基本的に、本人が持ち込む品物と別便で送った品物を合わせて、
“大人ひとりにつき海外市価で20万円まで”
となっています。
ただし、ひとつあたりの合計額が1万円以下の品物は、原則として免税扱いとなります。
千円のお菓子を9個買った場合、合計額が1万円以下の9千円なので、20万円の免税枠から除外できます。
酒類やタバコ、香水などは別枠
酒類、タバコ、香水に関しては、金額に関係なく“持ち込める量”がそれぞれで決められています。
・酒類/1本760mlのもの3本まで
・紙巻きタバコ/400本まで
・加熱式タバコ/個装等20個まで
・香水/2オンス(1オンスは約28ml)まで、ただしオーデコロン、オードトワレは含まず
免税に関する詳細は、税関公式サイトを参照して下さい。
税関公式サイト
https://www.customs.go.jp/kaigairyoko/menzei.htm
お土産の賢い選び方
各地域でお土産として喜ばれる品物は、その人との関係などによって変わってくる場合もあります。
ただやみくもに同じものを買って配るのではなく、仕事関係や友人、家族、大切な人などで分けてお土産を選ぶのが賢い方法といえるでしょう。
お土産購入時の基本的ポイント
個人商店での購入時には注意が必要
空港やホテルなどのいわゆるお土産店ではつまらないので、ちょっとした個人商店などでお土産を買うのもいいですが、この時にはボッタクリなどに注意です。明らかに高すぎる値が付いていたり、すぐに壊れそうな粗悪品、賞味期限がとっくに切れていそうな食品などには気をつけましょう。
また、クレジットカードなどのスキミングにも要注意です。
避けた方が無難なお土産の種類
自分用に買うお土産なら、どんなものを買おうと構いませんが、人に渡すお土産では基本的に避けたい種類があります。
「これまでに口にしたことのない飲食物」
美味しいか不味いかが解らないものを人にあげるのはNG。もし激マズだったりすると、貰った方は飾っておく訳にもいかず困ってしまいます。当たり外れの差があまり大きいものは避けたいところです。
また、ドライフルーツは一般的に不人気なのも覚えておきましょう。
「キーホルダーや現地の置物」
キホルダーや置物などは、現地に行った人ならその思い出の品となりますが、お土産で貰う方には意味がありません。これらも不人気率が高いので選ばない方が無難です。
シャレが通じる仲の相手へのお土産
前述したお土産でも、シャレの通じる仲良しの相手の場合にはアリだと思います。
一緒に食べて激マズだったり、あまりにヘンな品物なら爆笑するなどで楽しめますよね。
ただしこれらはあくまでもオマケで、それとは別にちゃんとしたお土産も渡すようにするのがベストです。