以前のコラム「海外ならでは! 一度は味わいたい超貴重な体験」でいくつかのホテルを掲載しましたが、世界にはとんでもない極上体験が味わえるホテルがまだまだ存在しています。そこで今回は、世界でひとつだけ、唯一無二の体験ができるホテルを紹介していきましょう。一生に一度はぜひ行ってみたい、とんでもないホテルが目白押しです!

日本とは異なる、世界のホテルの泊まり方

世界のホテルを紹介する前に、まずは海外でのホテルの泊まり方を知っておきましょう。海外では、注意が必要なことで日本とは異なる部分が多々あります。ホテル側とトラブルにならないように、基本的なポイントだけは覚えておくといいでしょう。

世界のホテルで最低限覚えておきたいポイント

【ホテルの設備をしっかりと事前確認する】グレードにもよりますが、海外ではアメニティや設備の内容が整っていない場合があります。ホテルに着いてしまってからあれこれ不満があっても、対処に一苦労します。ホテルを予約する前に、アメニティの種類やシャワーや浴槽の有無、ベッドの数などを要チェックです。

【海外の習慣を覚えて従う】海外での習慣で日本といちばん違うのはチップでしょう。旅行先の国でチップは必要か? その金額や渡すタイミングなどを事前に調べておきましょう。また、ホテルの中のレストランにはドレスコードを設けている所もあります。宿泊予定のホテルのレストランに合わせて服装を準備しておけば安心です。

【部屋の鍵はしっかり施錠、肌身離さず持っておく】日本でも同じですが、外出時には部屋の鍵は必ずかけておくこと。海外では泥棒に入られることも少なくありません。たとえちょっと部屋の外に出る場合でも鍵はかけていきましょう。そして鍵は必ず自分で持つことです。

【貴重品をホテルの金庫やフロントに預けない】世界でも有名な高級ホテルではない限り、万が一のことを考えてホテルの金庫やフロントに貴重品を預けるのはやめておきましょう。その代わりとして、貴重品は自分のスーツケースなどに入れてしっかりと鍵をかけて、スーツケースをワイヤーと南京錠などのしっかりとしたもので固定しておくといいでしょう。

その他の注意点などは、以前の本コラムを参考にして下さいね。

海外旅行でトラブルを起さないホテルマナーと注意点
https://www.interbank.co.jp/column/10092/

世界にある、唯一無二の極上ホテルたち

これから紹介するどのホテルも、そこでしか味わえない特別な体験が楽しめます。通常の海外旅行とは違う、ホテルをメインとした旅行計画を立ててみるのもいかもしれませんよ!
お目当てのホテルを予約するときには、その内容や料金などをきちんと確認してからにしましょう。

◎部屋で極上オーロラ観賞《ゴールデンクラウン・レヴィ・イグルート/フィンランド》
フィンランド最大の人気リゾート、レヴィの山腹にあるのがレヴィ・イグルートです。ホテルでありながら各部屋が一棟一棟別建てで、各部屋は天井も壁も全面がガラス張り。部屋の中から360度の大自然パノラマビューを堪能できます。最大のポイントは、条件さえ揃えば部屋内で寝ながらにしてオーロラを体験できること! 室内の設備も豪華なのでまさに極上至極。宿泊は9月から4月まで。海外旅行のチャンスがあるなら超おすすめです。

◎全面が氷でできた部屋《アイスホテル/スゥエーデン》
壁から床、天井、一部の家具まで、すべてが氷でできているのがスウェーデンのアイスホテルです。ほとんどが氷の部屋内の温度はマイナス5度! 幻想的な氷の部屋で過ごす一夜は、忘れられない体験になるでしょう。防寒対策はしっかりとされていますが、寒いのが苦手な人には宿泊はキビシイかも? このホテルは見学もできるので、まずは見学からが無難かもしれません。

◎一面が砂漠の中の蜃気楼的ホテル《アナンタラ・カスル・アル・サラブ・デザート・リゾート/アラブ首長国連邦》
アブダビから車で2時間ほど、広大に拡がるリワ砂漠のど真ん中にあるオアシス的存在のホテル。まるで宮殿のような外観と、派手さは無いもののシックで超豪華なホテル内は周囲の砂漠とは対照的です。夜にはホテル周辺がライトアップされて、夜空の星や月と共に極上の風景を演出してくれます。事前予約をすれば、砂漠での食事もしてくれます。カップルで行くのがおすすめかも!

◎シンガポールのランドマーク的ホテル《マリーナ・ベイ・サンズ/シンガポール》
情報番組などで何度も紹介されているシンガポールのマリーナ・ベイ・サンズ。3棟からなるホテルの上に客船を乗せたような強烈なインパクトの外観と、高級カジノやレーザービームのナイトショーなどでラグジュアリーな時間を過ごせるのがポイント。そして最大のお楽しみは、屋上にある空に浮かんでいるようなプールです。そして番外的で重要なもうひとつのポイントは、他のホテルとは違って比較的安い値段で泊まれること。「来月行こうか?」なんて気軽にいえる価格が嬉しいところです。

◎ドーナツの中で宿泊!?《シェラトン湖州温泉リゾート/中国》
中国は上海の近郊にある、地上27階の大型高級リゾートホテル。何と言ってもドーナツ型の外観は圧巻で、まるで未来の建物のようです。ホテル内はスワロフスキーを存分に使ったフロントや湖畔が望めるプール、大型結婚式場など豪華な魅力に溢れています。建物を様々なカラーで彩るライトアップショーは壮観! 部屋から見られる太湖のパノラマビューも必見です。

◎プールの上で贅沢にディナー《フヴァフェンフシ・スパ・リゾート/モルジブ》
世界最高レベルの施設とサービスを提供することを理念に造られたモルジブのラグジュアリーホテルです。全客室に専有デッキとプライベートプールが付いている上に、滞在中は専用バトラーがアシストしてくれるサービスぶり。ディナー時にはLEDライトに照らされたプールの上で食事が楽しめます。潮が引けば沖合まで延びる砂州へ行くこともできます。

◎まるで海! と~んでもない広さのプール《サンアルフォンソ・デルマール・リゾート/チリ》
南米チリの首都サンティアゴの西、アルガロボにあるリゾートホテル。ここにあるのが全長約1km、面積約8ヘクタール(東京ドーム約2個弱)にも及ぶ巨大プール! 水の総量は約2億5千万リットルで、ギネスに認定された世界一の大きさです。 その水は太平洋から汲み上げてろ過してあり、抜群の透明度を誇ります。もちろん巨大プールだけではありません。室内プールや広大なバルコニー、長期滞在に適したキッチンや調理器具、家具などが常備されています。まるで自分の部屋のような充実した部屋で極上のひとときを過ごせます。

◎土管の中で特別な一夜を!《ダスパーク・ホテル/オーストリア》
最後に紹介するのは、オーストリアにある奇想天外なホテル。それは下水に使う土管を改装して造った部屋に泊まる土管ホテルです。土管ホテルは世界的なアートフェスティバル“アルス・エレクトロニカ”で発表された、5つの大きさの土管を利用したパークホテルで、公園の敷地内に設置されています。土管の部屋内は、ベッドとサイドテーブル、インターネット設備などの必要最低限の設備のみですが、公園内にトイレやシャワー、レストラン、カフェなどがあるので不自由なことは何もありません。
ここでは「社会から身を隔離して一夜を過ごす特別な場所」「必要最低限の空間を体験する」「難民の視点で普段の日常を再発見すること」をコンセプトにしているだけに、贅沢な空間は一切ありません。冬場を除き宿泊予約は最大2泊まで可能で、サイトで予約をすると暗証番号が送られてきて、現地で番号を入力するだけというシンプルさ。人生に一度くらいは必要最低限で過ごす経験をしてみたい、というのであれば最適なホテルといえます。