海外旅行の交通手段といえば空の便である航空機ですよね。ですが海外旅行が初めてだったり、まだあまり慣れていなかったりすると戸惑うことも多いかもしれません。今回は航空機をテーマにして、予約チケットの取り方から航空機に乗るまでの基本的な流れを紹介していきましょう。

航空機の予約チケットを取る

予約チケットを取る3つの方法

ツアーで海外旅行へ行く場合だと、予約チケットの購入をはじめすべてを旅行会社がやってくれますが、個人旅行では自分たちでチケットを取る必要があります。現在、予約チケットの取り方には基本的に以下の方法があります。

【旅行会社で予約する】旅行会社に行って予約をする方法です。窓口で担当者と直接話しができるので、解らないことが多くて不安になりがちな初心者にはおすすめの方法といえるでしょう。旅行会社まで足を運ぶ手間はありますが、予約チケット以外の相談もできるので安心度が高いのもおすすめ理由のひとつです。

【電話で予約する】航空会社や旅行会社に電話で予約をする方法。対面ではないですが、担当者と直接話しをしながらチケットが取れるのでこの方法も初心者や不慣れな人にはいいでしょう。ただし、窓口もそうですが営業時間内に行くなり電話をする必要があるので、時間に追われている場合だと大変かもしれません。

【サイトで予約する】最近ではいちばんオーソドックスで便利なのが、インターネットのサイト予約です。スマホやパソコンがあれば、時間も場所も問わず自分の都合のいいときにチケットを予約できます。ですが口頭ではなく自分で行き先や日時などを入力しなければならないので、ある程度の慣れが必要です。基本的にはメールでのやり取りになりますが、現在ではチャットによる文字入力でリアルタイムに相談できるサイトもあるので便利です。

予約チケット購入の流れ

まずは旅行の日程を決めて、希望する出発日と時間の便が取れるかを確認します。窓口や電話ならそれを担当者に伝えて、便名や出発&到着場所などの詳細を教えてもらいます。そのチケットでよければ注意事項を聞いて支払いを済ませれば完了です。
サイトの場合には乗りたい日時に便があるかを確認して必要事項を自分で入力、最終確認後に返信メールが届きます。また、予約時には支払い方法に関わらずパスポートは用意しておいた方が無難です。

予約チケットの受取り

窓口なら担当者から、電話なら郵送か取りに行く方法でチケットを受け取りますが、サイト予約では返信メールを確認したら支払い方法(クレジットカードやPayPayなどのバーコード決済、銀行ATMなど)を選択して決定します。支払い方法はサイトによって種類が異なる場合もあるので確認しておきましょう。
指定期限までに先方が入金を確認できたら、確認番号や予約番号、座席番号などが記載されたeチケット情報がメールで送られてきます。サイトの予約はこの時点ではじめて終了となります。あとは当日に空港にある自動チェックイン機を使って搭乗券を発券すればOKです。また、当日に空港で行なう以外にもWebを使って24時間前から使える“Webチェックイン”という方法もあります。詳しくは各航空会社などのサイトで確認して下さいね。

空港で搭乗までにやること

航空機に乗るための手続き

国際線の場合、当日は空港に搭乗時刻よりも3時間から4時間前には着くようにします。これは決して早すぎるわけではなく、空港カウンターの混雑や不慣れな場合のトラブルなどに対応するために必要な時間です。
【チェックイン】“Webチェックイン”をしていないのであれば、eチケットを使って前述の通り自動チェックイン機やチェックインカウンターでチェックインします。Eチケットはあくまでも搭乗券の控えです。チェックインをして搭乗券をもらわないと航空機には搭乗できないので注意。チェックインの締め切り時間は航空会社によって異なりますが、だいたい40分から60分前までです。搭乗する航空会社の締め切り時間を事前に確認して、それまでに必ずチェックインしましょう。

【荷物を預ける】チェックインカウンターでは、同時に大きな荷物を預けておきます。セキュリティチェックが終わったら、チケットに荷物の半券が貼られます。大切な半券なので剥がれないように気をつけましょう。

【保安検査を受ける】大きい荷物を預けたら、次は保安検査です。ちなみに保安検査以降は出発ロビーに戻れなくなるので、両替やレンタルWiFiの受取りなど必要なことは保安検査以前に済ませておきましょう。ここでは、機内に持ち込む手荷物などと自分自身が検査ゲートを通る必要があります。この時には金属探知機に引っかからないように金属類はすべて外しておきます。ベルトやポケット内のカギ、くるぶしまであるブーツなどは忘れずに外して、脱いでおきます。

【出国審査】保安検査の次は出国審査です。パスポートの確認と質疑応答をカウンターで行ないます。気をつけたいのはパスポートの有効期限です。この時点で有効期限が切れていたりすると航空機に乗ることはできません。この場合、自分自身のミスなので、航空券の払い戻しなどは一切できないのが普通です。パスポートの有効期限確認は事前に必ずしておきましょう。

【航空機に搭乗…その前に!】出国検査までが終わると、搭乗ゲートのある制限エリアに入ります。ここでやっとひと息! あとは搭乗まで待つだけなのですが、もし時間が余っているならコンビニや免税店などのショップ巡り、レストランで食事をして楽しむのがおすすめです。最近は空港でしか手に入らないグッズや、スイーツ、料理などもあるのでここでゲットしない手はありません! これは現地の空港でも同じで、中にはマッサージやシャワールームがある所も。事前に要チェックです。ただし、くれぐれも出発時間は忘れないようにして下さいね。

ここまでが出発する空港での流れですが、現地の空港でも同じような手続きが必要です。外国なので勝手が違うし言葉も日本語ではないので、日本の空港のようにスムーズに済むとは限りません。以前にお話しした現地の空港でのトラブル予防&対処法のコラムを参考にして下さい。

海外旅行 空港でありがちなトラブルとその予防&対処法
https://www.interbank.co.jp/column/220819/

離陸後の過ごし方

リラックスが第一

フライトの時間は行き先によって様々です。短時間であればそのまま座ってスマホなどを見ていればいいでしょうが、長時間フライトの場合にはそれでは過ごしきれないので、基本的には身体と気持ちをリラックスさせることが大切です。まずは衣服の締め付けを緩めたり靴やヒールを脱いでスリッパに履き替えたりして身体をリラックス。さらに読書や音楽鑑賞、ゲーム、機内で放送している映画などを観るなどして、気持ちもリラックスさせるといいでしょう。
【エコノミークラス症候群】航空機内で怖いのが“エコノミークラス症候群”です。これは水分や食事を十分に取らない状態で、狭い座席に長時間座っていることで足が血行障害を起し、その血栓が原因で肺閉塞などを起してしまう症状です。
予防法としては、「時々ストレッチや軽い運動をする」「こまめに水分を取る」「アルコールは控える」「衣服を緩める」「足を軽く動かす、ふくらはぎを揉む」「寝るときには足を上げる」などがあるので、覚えておきましょう。ミネラルウオーターのペットボトルを最低1、2本は持っていくことを忘れずに!

【機内を楽しむ】機内での楽しみは、前述した映画の上映や出てくる料理です。上映作品やメニューは事前に確認できるので、チェックしておくといいでしょう。機内で仕事、という人もいると思いますが、必ず休憩を挟んで身体を動かすこと。機外は空と雲だけですが、空を眺めるのも一興です。日常では見られない風景を楽しむのもアリです!