海外旅行 フライト中の快適な過ごし方と安全管理を知ろう
今回はフライト中の快適な過ごし方と、万が一に備えた安全管理についてのお話しです。
長時間のフライトを有意義に過ごすために
遠方への海外旅行の場合、フライト時間が3時間以上になることも珍しくありません。それだけの時間をただボーッと座っているだけでは耐えられなくなりますよね…。フライト中も快適に過ごすにはある程度の準備が必要です。これさえやっておけば退屈しないで済む、という方法をご紹介しましょう。
充実したフライト時間への道!
フライト中をリラックスタイムにするために必要なことをまとめました。参考にして下さいね!
身体をリラックスさせる
長時間座席に座ることになるので、まずは身体をリラックスさせることを考えましょう。これはエコノミークラス症候群への対策としてもぜひやっておいて欲しい基本ともいえます。
【衣服の締め付けを緩める】ベルトやハイヒール、革靴、さらに衣服のボタンなど、身体の締めつけている部分を緩めて開放してあげます。心身共にリラックスさせる効果があります。
【グッズを使う】現在ではフライト時に便利なリラックスグッズも多数あります。ネックピローや足のむくみ対策となる着圧ソックス、さらにアイマスクや目薬、ハンドクリームやマウスウォッシュなど、身体の内外からリラックスできるグッズを持って行くのもいい方法です。
【好みの席の航空券を選ぶ】2人席なら窓側か通路側、3人席ならそれに加えて真ん中の席に分かれますが、いちばんリラックスできるのは何といっても窓側です。隣席の人が席を離れるときも影響を受けないし、窓からの景色も見られます。航空券を購入するときには、できるなら窓側を選ぶのがベストです。ただし、トイレが近い人や子ども連れなどの場合には通路側がいいでしょう。
やるべきことを済ます
せっかくのフライト時間を有効に活用するためのひとつとして、やらなければならないことを済ましてしまいませんか?
【現地での行動を再確認する】事前に考えてある現地での行動計画を再確認してみましょう。“こうした方がいいや”なんて部分が見つかるかもしれません。同行者が隣席ならここでゆっくりと話し合う時間が取れます。
【デジカメ、スマホなどの画像整理】旅行前にデジカメやスマホの写真は整理してありますか? 現地で撮影直後に画像の保存容量が足りない…なんて事態を避けるためにも、時間のあるフライト中に整理しておくのがおすすめです。このときに保存用SDカードの確認もしておくと安心できます。
【お土産リストの作成】ついつい忘れがちなお土産リスト作り。もし作っていないならやっちゃいましょう! 誰に何系のお土産を購入する予定なのかをまとめられれば、それを基本にスムーズにお土産選びができるはずです。
【お金の出費管理】旅行費として考えている金額を、予備費も含めて再チェック。使いすぎ防止のためにもやっておきたいことです。また帰国時のフライトでは旅行の出費をチェック。帰国後に慌てないように旅行後の経済状態も把握しておくといいでしょう。
エンタメを楽しむ
好みのエンターテインメント系を楽しむのが、フライト中いちばんのおすすめです。やるべきことをやって余った時間を使うのもよし、いきなりエンタメの世界に飛び込むのもよし。フライト時間を思いっきり楽しみましょう。
【雑誌や本を読む】買ったまま読めていない本を読む最大のチャンス! 小説でもコミックでも雑誌でも何でもアリなので、この際読破しちゃいましょう。語学勉強の本なんていうのもいいかもしれません。また、ここでしか読めない機内雑誌も読んでみると面白いです。
【映画を観る】長時間フライトの場合、機内で映画上映をしているので好みの作品を無料で観るチャンスです。ただし上映スケジュールは決まっているので、事前に確認しておくといいでしょう。観る予定じゃなかった作品を観て、面白かった! なんて発見もありそうです。
【音楽を聴く】音楽を聴くのもいいですよね。アーティストのアルバムをそのまま聴いたり、好みの曲のベストを作って聴いたり、そのまま気持ちよく寝落ちしても全然OKです。
【ゲームをする】スマホのゲームはもちろん、ニンテンドースイッチなどは携帯モードで楽しめます。この時の注意は、機器を必ず“機内モード”にすること。通信系のゲームはNGです。これさえ守れば、普段は時間が無くてプレイできないソフトを長時間楽しむチャンス。もちろんイヤホンでやりましょう。
【寝る!】睡眠不足は観光の敵。寝不足気味なら、現地に着くまで思い切って寝ること1本で過ごすのもアリ。このときには身体をリラックスさせて寝ましょう。ブランケットなどは機内で貸してくれるので、CAに聞いてみるといいでしょう。
【エクササイズで身体をほぐす】ちょっとしたエクササイズやツボ押しで美活をするのもいいかも。身体を大きく動かすことはできないので、ちょっとしたエクササイズなどをあらかじめ検索しておきましょう。また、フライト中に数回は身体を動かしてほぐすようにするのもおすすめです。
【機内での飲食を楽しむ】機内食や飲み物もフライト中の楽しみのひとつです。機内食は座席クラスやフライト時刻などによってさまざまなので、事前に確認しておきましょう。航空機によってはアルコールもありますが、飲み過ぎると体調を崩すことになりかねません。アルコールはほどほどに!
フライト中の安全管理を知る
2024年初頭、一般人の乗る航空機と海上保安庁機が衝突する事故がおきました。残念なことに保安庁機では犠牲者が出てしまいましたが、航空機の方は乗員乗客共に全員が無事でした。これは緊急時の乗員の的確な指示と、それを忠実に実行した乗客たちの行動があったからこそだと思います。
航空機事故は滅多にあることではありませんが、万が一のためには乗客も安全管理の意識は必要なことです。どんなことに注意するべきか? その基本を、JAL(ジャパン エアライン)の公式サイトを元に紹介しましょう。
JAL公式サイト
https://www.jal.com/ja/
乗客として心構えを持つ
万が一の場合に備えて、フライト中の安全管理のガイドラインがあります。どれも難しいことではないので、頭に入れてしっかりと対応する心構えでいることが重要です。
【手荷物は適切に収納する】手荷物は座席の下、または座席上の共用収納棚に収納します。収納棚を使用する際には、棚を開けたときに手荷物が滑り出さないようにしっかりと収納します。
【シートベルトは常に着用する】(離着陸時)腰の低い位置でしっかりと締める。緊急時の衝撃から身体を守るためにも、ベルトに緩みがないように確認する。
(フライト中)シートベルト着用サインが点いていなくても、突然の揺れに備えて常にシートベルトを締める。また毛布使用時には毛布の上から締める。
(着陸後)着陸後、一旦停止しても再び動き出すこともあるのでベルト着用サインが消えるまではそのまま座席で待機する。
【電子機器類の使用について】作動時に通信用の電波を発する機器は、航空機のドアが閉まったときから着陸後の滑走が終了するまで使用できない(しない)。ただし作動時に通信用電波を発さない“機内モード”であれば使用可能。
携帯電話(スマホ)/電池式ICタグ/パソコン/携帯情報端末/電子ゲーム機など
【法律で定められた禁止事項は絶対にしない】化粧室(トイレ)などでの喫煙/乗務員の職務を妨げる/手荷物を脱出の妨げになる場所に置く/シートベルトを装着しない/電子機器を通信電波発生状態にする/非常用機器をむやみに使う/離着陸時に座席の背やテーブルを所定の位置に戻さない/乗降口の扉をむやみに操作する、など