海外旅行でレンタカーを借りて楽しむためのポイント
海外旅行先での移動手段はタクシーや電車などが主だと思います。もちろんそれはそれでいいと思いますが、もし“現地で車を運転してもいいかな”という気持ちがあるのなら、レンタカーを借りる、というのも方法のひとつです。
といっても何の下準備もなく海外で車を借りることは出来ないので、予め準備が必要になります。今回は、レンタカーを借りて楽しむための基礎知識をご紹介しましょう。
レンタカーを利用するメリット
レンタカーの利用には多少の手間はかかりますが、海外旅行を気ままに楽しくするためにもオススメしたいところです。
自分の思うように行動範囲が拡がる
行きたい場所があるけど「ちょっと遠い」「どの交通機関を使えばいいのか解らない」などの場合でも、レンタカーがあれば自分の思うように移動することが出来ます。また、ショッピングの時でも荷物の量を気にする必要もありません。
バスや電車のように時間に縛られない
バスや電車は、場所によっては本数が少ない場合もあり得ます。また、帰りの交通機関の時間を注意していないと、タクシーを使うことになって余計な出費に…。ですがレンタカーであれば時間を気にする必要はまったくありません。精神的にかなり楽になることは確実です。
移動する度に料金を払う必要がない
当然ながら、タクシーやバス、電車などは乗る度に料金がかかってきます。しかも海外になると、スムーズに払えるかどうかも不安になることもあるかもしれません。レンタカーであれば、利用中にかかるのはガソリン代だけなので小銭を用意するなどの余計な心配がないので気が楽です。
普通の旅行とは違う体験が出来る
地図やガイドブックで現地の様子をしっかりと把握すれば、どこにでも行けるのがレンタカーの魅力です。口コミサイトなどで見た穴場スポットなどにも積極的に行けるようになるので、交通機関を利用するだけの旅行とは違うワクワクするような体験も。
レンタカーを利用するために必要なこと
それでは、レンタカーの利用に必要なことを順を追って解説していきましょう。
1、国際免許証を取得する
海外で車を運転するには、日本の免許証に加えて国際免許証が必要となります。 ただし、国際免許証とは正式な免許証ではなく免許証の翻訳版なので、海外に行く時には必ず日本の免許証も持っていきましょう。
国際免許証発行に必要なもの
国際免許証は、最寄りの運転免許課や運転試験場などで発行して貰えます。必要なものを揃えて申請しましょう。
・日本の免許証
・パスポート
・写真 1枚(5㎝×4㎝)
・手数料
そして国際免許証と共に必要なのが、海外で使える国際クレジットカードです。メインドライバー名義のカードを1枚、国によっては2枚の提示が求められるので注意しましょう。
車を運転できる年齢制限
海外では国によって最低利用年齢制限が設けられています。 主な国では、
※アメリカ・ハワイ・カナダなど/21歳
※グアム・サイパンなど/21歳
※オーストラリア・ニュージランドなど/21歳
※ヨーロッパなど/25歳
となっています。事前に海外旅行先の最低利用年齢を確認しておくといいでしょう。
2、レンタカーを日本で予約する
レンタカーの予約はもちろん現地でも行えますが、保険や税金がセットになるプランを日本で予約した方がお得になることが多いです。さらに言えば希望車種を確実に予約できるということもあります。そして何よりもスムーズに予約できる、というのが大きいでしょう。
保険の加入について
保険には大きく分けて2つの種類があります。
強制保険 対人・対物に対しての補償で、レンタカー契約時には自動的に付いてくる保険。
任意保険 車が壊れたり、事故で人や物を傷づけてしまった時、車内の所持品が壊れたり盗まれた時、車に乗っている人が負傷や死亡した時などの種類の保険から、任意で選ぶ保険。
レンタカーの料金には、基本的にレンタル料と共に強制保険の料金も含まれています。ですが強制保険の場合には補償額が少ないので、任意保険も入っておいたほうが無難かもしれません。
レンタカーのプラン
レンタカー会社には大きく分けて2つのプランがあります。
通常型プラン
基本レンタル料と強制保険のみのセットプラン。税金や任意保険などは現地で手続きが必要。
包括型プラン
基本レンタル料、強制保険に加えて任意保険、各種税金、ガソリン代などが含まれたセットプラン。出発前に日本で支払いを済ませることができるので、現地での手続きは不要。
上記のように、通常型プランでは現地で手続きのやり取りが必要ですが、包括型プランであれば手続きの必要がないので、外国語が苦手な人は包括型の方がいいでしょう。
現地でレンタカーを使う時の注意点
いよいよ現地でレンタカーを利用する、となった時にも、いくつかの注意点があります。
国によって違う交通ルールに気をつける
交通ルールをはじめ、標識や交通システムなどは国によって異なってきます。日本と同じような感覚で運転すると思わぬ事故に遭う可能性も出てくるでしょう。特に、日本の左側通行とは逆の右側通行の国もありますが、この場合などは運転する感覚が大きく異なってきます。慣れるまではあまり速度を上げずに、慎重に運転することが大切です。
契約者以外の人が運転する場合には…
レンタカー契約時に登録していない人が車を運転した場合、保険は適用されなくなります。万が一のことを考えても、追加ドライバーとして予め登録しておきましょう。登録時には、追加ドライバーの場合にも契約者と同じ条件を満たす必要があり、登録料が必要です。
ロードマップは必須
現地のレンタカー会社やホテルでは、無料でロードマップが貰えます。何度も行っていて地理を知り尽くしているのであれば別ですが、ロードマップでしっかりと地理を把握することも大切です。自分で運転する車の場合、行こうと思えばどこまでも行くことが出来るので、一歩間違えるととんでもない所に来てしまった、ということにもなりかねません。国によっては危険な地域もあるので、事前にロードマップでチェックしておきましょう。
無理のないスケジュールで移動する
これはレンタカーに限ったことではありませんが、できるだけ余裕のあるスケジュールを組むことも旅行を楽しくするためのポイントです。ドライブの時にはできれば2名以上の運転できる人と、無理のないルートでのスケジュールを組むようにしましょう。
事前の準備と余裕のあるスケジュールさえ組めば、いつもと違う現地の風景を存分に楽しめるのがレンタカー利用です。現地での交通ルールをしっかりと覚えて、思いっきり楽しみましょう。