海外に初めていかれるという方にかかわらず、初めての国や地域に海外旅行する際にはお金の準備は予めしておくのが備えあれば憂いなしです。特に日本円を持っていって現地で両替するということは国によっては大変悪い両替レートになることもあれば、そもそもで両替店が無い場合などもありえますので、渡航前の数日前からやはり準備しておきましょう。
両替の方法や取引の相手方なども様々ですが、通貨やその国、また国の中の地域によっても違いがあります。外貨両替というのはとても広い意味では外国為替相場という外貨同士を売り買いする市場のことです。この市場はいうまでもなく市中の銀行や両替店での売買市場とはことなりますが、外国為替相場で取引されている市場のレートが基準となって末端の両替レートが決定されています。
外国為替相場では1ドル80.01~80.03 などと表示されることが多いですが、なぜ二つのレートが存在しているかといえば、売値と買値が両方提示されているからです。外国為替相場では日々莫大な金額が主に電子取引、つまりインターネット端末で大量に高速処理されて流通されており、世界で最も大きく、最も効率の良い市場といわれています。その中では多くの市場参加者がおり、海外旅行で使用されるために外国為替市場で売買される取引量などは実は大変微々たる規模で、企業が国際取引に決済で利用する外貨調達もありますが、これも外国為替市場の取引のシェアからみると1割程度といわれています。それでは外国為替市場で大きなシェアを占める目的はというと実は投機目的が大半なのです。しかも、外貨を保有して値上がりをじっと待つという市場参加者よりも、短期間にわずかな鞘だけを大量に取引して利益を得ている参加者がかなりの割合で多く存在します。それ以外にも外国債券や株式などの海外証券に投資する際にはどうしても外貨に換える必要がありますので、その際には高額な金額が売買されます。
このように外国為替市場では多くの市場参加者の思惑と先見性で値段が決まっていますが、値段が決まる本質はその外貨の需要と供給のバランスの取れたところに落ち着くというのが原則です。その需要を客観的に把握する指標は経常収支などがあります。