世界の首都の観光地としての魅力を紹介した前回に続いて、今回も各国の首都の観光スポットを紹介しましょう。観光地として有名な首都以外にも、まだまだおすすめしたい所はたくさんあります。気になる首都があったら海外旅行計画の候補にどうぞ!

国によって違う首都の魅力

首都は国の顔といえる中心都市であることから、その国の特徴がよく解る場所でもあります。政治や経済だけではなく、国の観光の魅力も詰まっているといえるでしょう。ただし国にとって重要な建物もある場所なので、観光するときには注意が必要な部分もあります。

首都観光で基本的に注意したいのは…

前回と今回で紹介しているのは観光する際の首都ですが、国の政治経済を動かしている場所が多いことも忘れないようにしましょう。基本的にこの部分さえ注意していれば楽しい観光ができると思います。
【重要建物の決まりは必ず守る】政治や経済関連の場所は簡単に入ることができないのはもちろん、外観の撮影をするときにも注意が必要です。無断撮影禁止や撮影前に許可をとるなどの決まりがあるかもしれません。国によっては、大げさにいえばスパイ行為とみなされて拘束される可能性も無いとはいえません。事前に公式サイトなどで撮影をはじめその他のきまりを確認しておくと安心です。

【迷惑になるはしゃぎかたはしない】首都に限ったことではないですが、現地で日常生活を送っている人たちに迷惑になるような行為はしないように注意です。テンションが上がるのはわかりますが、周りのことをきちんと考えた行動を心がけましょう。

【犯罪被害にも注意】たとえ首都とはいえ、置き引きやスリ、サギなどの犯罪行為があるのも事実です。荷物の管理や貴重品の持ち方など、防犯対策もしっかりとしておきましょう。

世界の首都の観光の魅力PART2

前回では観光地としても有名な首都を中心として掲載しましたが、今回はそれに加えて観光地としてはあまり有名ではない首都も紹介していきましょう。

■オランダ/アムステルダム
【ゴッホ美術館】「ひまわり」「黄色い家」などの天才画家ファン・ゴッホの作品を多数所蔵する見逃せない美術館。ゴッホ美術館のある場所は近代美術館が集まるミュージアム広場なので、他の美術館巡りも楽しめます。

【アンネ・フランクの家】第二次世界大戦中にアンネと家族が隠れ住んでいた家が博物館として公開されています。隠し扉をはじめ当時の様子をそのまま残してあるので、生々しい戦争の悲惨さが肌で感じられます。「アンネの日記
の原本も展示されています。

【アムステルダムの運河】美しい水の都でもあるアムステルダムに来たら、環状運河地区の観光は外せません。世界遺産にも登録されたこの地区では、夏にはボートが行き交い、オープンカフェでワインやビールを楽しめます。夕方から夜にかけての美しい風景も必見です。

■ギニア共和国/コナクリ
【ロス諸島】アフリカの中でも比較的治安が良いコナクリの中で、リゾート観光場所としておすすめなのがロス諸島です。大西洋に面する半島の町でその美しさは必見。透明度の高い海ときめ細かい砂浜は、まさにオアシスです。

【ギニア国立博物館】コナクリというとよく知らない人も多いと思います。まずは現地でその歴史や文化に触れるのもいいでしょう。このコナクリ唯一の博物館では、部族の生活や住宅様式などが解ります。ここにあるお土産品にも注目ですよ。

【グランド・モスク】人口の85%がイスラム教信者といわれるコナクリの大きなムスクです。高くそびえる塔が目印となり、広大な敷地に構えるモスクは圧巻。美しい外観をバックに記念撮影がおすすめです。

■スゥエーデン/ストックホルム
【ストックホルム市庁舎】ノーベル賞の晩餐会が開催されるストックホルム市庁舎。そこにある塔からの風景は絶景です。庁舎自体の外観もとても美しく、庁舎でありながら人気観光スポットになっています。入場制限があるので事前のチケット入手が安心です。

【ストックホルム中央駅】世界一長い美術館ともいわれるストックホルムの地下鉄の駅ですが、その地下鉄すべてのラインが集結するのが中央駅です。ここから天井や壁が装飾された各地下鉄駅を巡るのがおすすめ。中央駅のブルーラインのホームも圧巻です。

【ドロットニングホルム宮殿】24年をかけて1686年完成したこの宮殿は、北欧のヴェルサイユ宮殿とも呼ばれています。当時のままの状態をほぼ残していることが評価されて世界遺産にも登録されています。40年以上も前の宮殿内はどういう造りなのでしょうか?

■スイス/ベルン
【ベルン旧市街地】ベルンはスイスの政治の中心地。そして12世紀までさかのぼる歴史があるのがベルン旧市街地です。ベルンの見どころのほとんどが詰まっている旧市街地は徒歩でも1日あれば歩き尽くすことができるので、由緒ある観光場所として見逃せません。

【ブンデスハウス/連邦議事堂】ハウスの内部は一般公開されていませんが、ハウス前のブンデス広場では年間を通して色々な催し物が開催されています。夏は噴水で水遊び、冬はアイススケートなど、市民も観光客も一緒になって楽しめる場所です。

【牢獄塔】ベルン中央駅からほど近い場所にあるベーレン広場付近には牢獄塔があります。以前は牢獄として使われていましたが、現在ではスイスの政治に関する資料が展示されている観光場所となっています。スイスの政治の歴史を知るならココです。

■チェコ/プラハ
【旧市街地】プラハの心臓部ともいえる場所で、教会や住居が建てられて広場が形成されました。この広場を囲むように主要な名所の観光スポットがあり、様々な時代の様式が混在している興味深い所です。

【旧市庁舎】市庁舎の外壁には精巧な天文時計があって、9時から21時の間は1時間毎にカラクリが動きます。外観はゴシック様式で15世紀に建てられたとか。市庁舎の展望台からはプラハを一望できます。

【ハヴェルスカー市場】旧市街地の中心部にある、プラハで最も古い歴史を持つ青空マーケットです。チェコの民芸品であるマリオネットや新鮮な果物がズラリと並べられているので、歩くだけでも楽しい市場です。マリオネットはぜひお土産に!

■ポーランド/ワルシャワ
【ショパン博物館】ポーランドの世界的音楽家フレデリック・ショパンの生涯を、ピアニスト、作曲家、旅行などテーマ別に辿ったコレクションで観賞できる博物館です。その数は7000点以上。ショパンの手記や楽譜、ピアノの他にも音楽や映像が観賞できます。

【聖十字架教会】ショパンの遺体はパリに埋葬されていますが、生前のポーランドに帰りたいというショパンの願いを叶えるために、心臓だけは壺に入れられてこの聖十字架教会の柱の中に埋め込まれています。バロック様式の建物やパイプオルガン、シャンデリアも必見。

【文化科学宮殿】ソ連の指導者だったスターリンによって寄贈された宮殿で、ワルシャワでも一際大きな建物です。最上階の42階には6メートルを越す大きな時計があり、30階に展望台からはワルシャワを360度で一望できます。

■ヨルダン/アンマン
【アンマン城塞】アンマン中心地にある古代遺跡で、観光には絶対に外せないスポット。石器時代からの人が住んでいた形跡を残していて考古学的にもとても重要な場所です。この場所は紀元前1200年頃のアンモン王国をはじめ、ローマ、ギリシャ帝国、イスラム系のウマイヤ朝などさまざまな国に支配されてきたことで、文化の異なる遺跡が多く残されています。

世界にはまだまだ魅力的な首都はたくさんあります! ぜひ、調べて行ってみて下さいね!