海外旅行に行く際、みなさんはどんな荷物をどうやってまとめていますか? 現地で使いたい便利なアイテムは持って行きたいけど、重くなるのはちょっと…というのが悩みですよね。そこで今回は、荷物をスッキリとさせるパッキング術をご紹介してきます。

海外旅行を楽しくスムーズにするために

重くなった荷物を持ってヘトヘトになりながら移動するよりも、必要なものだけを持ってスムーズに動く方がいいに決まってますよね。ですが海外で使いたいアイテムが色々あるのも事実。まずは海外に持って行くべきアイテムを考えて、さらにそれらをコンパクトにするのがポイントです。

荷物を減らすための基本テクニック

特に海外旅行が初めての場合だと、あれもこれも持って行かないと…となって荷物が多くなりがちなもの。ですが、実際に現地で使ったのは持って行った半分くらいだった、というのもあるあるです。これは渡航回数が増えれば増えるだけ、その経験で解ってくることですが、それでも荷物は増えがちです。
まずは多くなりがちな荷物の量をいかに減らすかの基本を覚えましょう。

【衣類】持って行きすぎるアイテムとして多いのが衣類。まずは旅行する季節から現地での天候を事前チェック。いちばん使いそうな衣類を、替えも含めて2、3枚。天候の変化で使いそうな衣類は1枚あれば十分です。インナー類は現地に滞在する日数分。靴は通常で履く動きやすいものが基本で、正装が必要な場所に行く予定があるならその時用にあと1足。基本的にはこれでOK。

【電化製品】必須なのは変換プラグや変圧器。これさえあれば持って行った電化製品は使えます。カメラやノートパソコンなど、こだわりがある人は持って行くこともあると思いますが、スマホの性能が上がっている現在ではスマホがあればこれらは必要ない、ともいえます。現地からのSNSアップにも困ることはないでしょう。スマホの他には変換プラグや変圧器、携帯充電器だけあればいいでしょう。
また、ドライヤーなどホテルで使う電化製品の場合には、宿泊するホテルにあるかどうかを事前に確認して、あるようなら不必要です。

【その他日用品】石鹸やタオルを始めとする日用品ですが、最低限「石鹸、シャンプー、タオル」に関してはどんなホテルでも置いてあるので必要ありません。リンスやコンディショナー、歯ブラシなどは場所によってはない場合も。さらに自分が使い慣れたものがいい場合には持って行く必要があります。

【食品】どうしても現地の食事が口に合わない場合に備えた食料品と、日本と同じ軟質のミネラルウオーターは多少持って行った方がいいでしょう。

【現金】かさばるものではありませんが、現金は持って行きすぎると万が一スリなどの犯罪に遭った場合に危険です。現地での支払は基本クレジットカードなどで済ませて、小さなショップなどカードが使えない場合やチップで使うある程度の現金だけにしましょう。また、支払いの時には財布を大っぴらに開かずに、周囲に見えないようにすることが防犯に繋がります。

【アイデアグッズ】アイデアグッズの活用も荷物を減らすポイント。ひとつあれば世界各国に対応できる変換プラグや、アメニティグッズをまとめて収納、開くと壁に掛けられるポーチ、洗濯物をどこでも干せるロープなど様々な種類があります。旅行前にオンラインショップなどでチェックしてみましょう。

※荷物を減らす基本ポイント
どんなアイテムでも、足りないなら現地調達で、という方法があることは頭に入れておきましょう。そして買うときには使い捨てのものを選ぶというのも荷物を減らすテクニックです。さらにいえることは、普段使っているものは旅行先でも使うけど、使っていないものはたとえ海外でもまず使わない、ということです。
また“~かもしれない”アイテムはほとんど不要です。“使うかもしれない”“あると便利かもしれない”などの考えは、荷物を増やす原因となります。これらのほとんどは“なくても困らない”からです。どうしても必要であれば、現地で調達しましょう。

荷物のパッキング術を覚えてラクラク移動!

ここからはパッキング術をご紹介。これらがすべてではないですが、基本を覚えて自分なり
のパッキング術を考えるのも賢い方法です。

基本的パッキング術

【1、持ち物リストを作る】最初に大切なのが持って行くもののリストの作成です。リスト化することの利点は必要か不必要かの明確化、さらに忘れてはいけない重要書類などを認識できることです。同行者がいるならみんなチェックするといいでしょう。

【2、リストアップしたアイテムの選別】次に、リストアップしたものを選別します。衣類、電気製品、日用雑貨などを分けて揃えます。このときに、もし航空機内への持ち込みができないものがあるなら分けておくこと。持ち込み禁止アイテムがあると手荷物検査で没収されることになるので気をつけましょう。

【3、スーツケースの詰め方】荷物の量を考えた大きさのスーツケースを持って行くのは基本として、何をどう詰めるかを考えます。大前提としていちばん重いものはスーツケースの底側の下部に、やや重いものはスーツケースの蓋側の下部。衣類などは底側の上部、最も軽い物や取り出しやすくしたいものは蓋側の上部に詰めるようにします。このときに注意したいのは細かいものを蓋側の上部に詰めるとケースの開閉時にバラバラと落ちてしまうこと。袋などに入れてから詰めるのがおすすめです。

【4、衣類のたたみ方の工夫】荷物の中でかさばる衣類は、大きさを揃えて畳むことで収納が楽になります。インナー、シャツ、上着、ズボンなどでまとめるのがいいでしょう。下着やTシャツ類はロール状に丸めるのがいい方法です。

【5、圧縮袋の活用】上着など、かさばる衣類は圧縮袋に入れるのが基本です。さらに靴(主にスニーカー)など、形崩れを気にしなくていいものや、タオル類などに使うと便利です。特に冬などは、衣類も他の季節よりかさばるので圧縮袋は必須。圧縮袋は、ものを入れて手で押さえると空気が抜けるタイプを選びましょう。

【6、旅行バッグの活用】肩からかけられる旅行バッグの活用も大切です。スーツケースにはホテルに着いてから使うものを基本として、移動中などに必要になりそうなものは旅行バッグに入れておくと便利です。最初の荷物のリストアップ時に、スーツケースと旅行バッグで分ける種類も考えておくといいでしょう。荷物の量によって大きめ小さめの旅行バッグを選んで収納します。また、化粧品など瓶に入って割れやすいアイテムは旅行バッグの方が安心できます。

【7、アイテム別種類分け】スーツケースでも旅行バッグでも、入れる際にはアイテム別に分けて小袋などに入れておくと使うときに便利です。薬、化粧品やアメニティ、スマホと充電器と変圧器など、種類別にしておきましょう。貴重品もまとめておくといいのですが、すべてをまとめてしまうとスリや窃盗に遭ったときに根こそぎ取られることになるので要注意。貴重品だけはしまう場所を複数に分けておくことをおすすめします。さらにパスポートやお財布は肌身離さないでいられるように、身体に密着したポーチなどが安心できます。

【8、お土産用のバッグやスペースを考える】帰国時のことになりますが、お土産の持って帰り方も最初に考えておきましょう。スーツケースや旅行カバンにお土産スペースを作るか、帰国時に使えるように折畳みのお土産用バッグを持って行くか。この時には航空機内に持ち込めるかどうかも重要です。