猛暑が続く2024年の夏ですが、そろそろ秋が近づいてくる頃ですね。この秋に海外旅行を計画している人も多いと思いますが、ひとつご提案! 海外でキャンプをしてみるのはどうでしょう? いつもの海外旅行とはひと味違う、海外キャンプ旅行というのも楽しそうです!

キャンプの楽しさを知ろう

そもそもキャンプとはどういうものなのでしょう? まずはキャンプについて知ることから始めましょう。

キャンプって何するの?

キャンプ(Camp)とは、基本的に自然環境の中で必要最低限の装備で活動したり宿泊したりすることをいいます。

【キャンプの種類】キャンプの種類や形態はさまざまで参加する人数や年齢、目的によって分かれてきます。若者向けのキャンプはもちろん、幼児を対象にした幼児キャンプや高齢者を対象としたキャンプもあります。この対象の違いによってキャンプ内容も変わり、若者や子ども同伴のキャンプでは冒険やチャレンジ、ある程度の年齢の人のキャンプなら日頃の疲れを癒すなど様々です。とはいえ、キャップでどう過ごすかは自分次第。そしてどんなキャンプでもいえることは“自然に囲まれた時間を味わう”ということです。

【キャンプができる場所】キャンプをするなら、現在では日本でも海外でも自然の中に設営されているキャンプ場で行なうのが主流です。
キャンプ場には2種類あり、通常のキャンプ場ではフリーサイトで自分の好きな場所にキャンプを設置して楽しめます。また、キャンプ地によってはテントを始めとする必要なアイテムがレンタルできて、手ぶらキャンプができる所もあります。まだキャンプに慣れていない人はまず手ぶらキャンプ地から始めるのがいいかもです。
もうひとつはオートキャンプ場。ここではキャンプする場所が区画分されて決まっているので、場所取りなどで他のキャンパーと揉めることがありません。区画内には車を停めることができるので、キャンプ道具の搬入や撤去が楽にできます。
キャンプに慣れてきたら、キャンプ場ではなく、登山をして山中でキャンプ、という方法もありますが、そうなると準備から場所選びまですべてを自分たちで行なう必要があります。さらに気温や天候、移動方法、安全対策など必ず考えなくてはならないことも多々あるので、キャンプ経験の豊富な人にアドバイスをもらうのは必須です。できれば一緒に行くのがベストでしょう。

【キャンプのマナー】キャンプ場でキャンプをするときには、マナーを守ることが大切です。当然のことですが、ついつい他のキャンパーに迷惑をかけてしまう…ということがないようにしましょう。
※車はキャンプ場内では必ず徐行運転
※車の設備はなるべく使わない
※夜間運転は控える
※自分の区画から車をはみ出させない
※ラジオや音楽、会話の音量に気をつける
※他のキャンパーに迷惑をかけないよう子どもの行動には注意
※移動時に他の区画には入らない

これらのマナーは日本でも海外でも同じことがいえます。また、海外では独自のマナーなどもあるので、地域によってあらかじめ確認しておきましょう。

海外キャンプの魅力とは?

海外キャンプの魅力は、何といっても日本にはない壮大な大自然の中で過ごせる、ということでしょう。その景色は国によってさまざまであり、海外でのキャンプでしか味わえない体験は一生の思い出にもなるでしょう。

【海外でキャンプをするには】日本同様に海外でもキャンプ場があります。キャンプ用品は持参するのもいいですが、現地の都市部で購入するのも方法。現地の特産物を買ってキャンプで料理する、というのもいいですね。ちなみに海外にもキャンプ道具をレンタルできる所もあります。また、キャンプ体験が組み込まれている海外ツアーなどもあるので、初心者はまずツアーで体験するのがいいかもしれません。

【海外旅行の目的からキャンプの規模を考える】旅行計画の一部としてキャンプをしたいなら、キャンプ体験のある旅行ツアーや比較的都心部に近いキャンプ場での手ぶらキャンプ。キャンプをするのが目的である旅行なら、都心部から離れた大自然真っ只中のキャンプ場を探して本格的なキャンプをするのがいいでしょう。

【海外でのキャンプに必要なもの】海外ツアー内のキャンプ体験やレンタルを使うなら基本的に道具は必要ありません。ただし、海外では気温差の激しい場所もあるので、防寒具や薬などは持参しましょう。さらに、荷物に余裕があるなら日本ならではの食材などをある程度持って行き、自分たちだけではなく他のキャンパーとのコミュニケーションで振る舞うのもおすすめ。もうひとつ、英語をはじめとする現地語に不安があるなら、自動翻訳機やスマホに翻訳アプリを入れておくと安心できます。ただし、海外のキャンプでは場所によってスマホやパソコンの通信ができないことも多々あるので覚えておきましょう。

海外のキャンプ地、おすすめの地域

欧米やヨーロッパなど世界の国々には、さまざまな大自然の中にキャンプ場が存在します。その中でもおすすめの地域をご紹介。掲載地以外にも多くのキャンプ地があるので、自分自身でも検索してみて下さいね。

【アメリカ】カリフォルニアやフロリダ、ハワイにはキャンプ場が多数あります。その種類も、近代的なコテージに泊まるキャンプからテントを使ったこれぞキャンプといえる場所など、初心者からベテランまで楽しめるでしょう。ニューヨークなどの現代の街と、大自然の中でのキャンプを旅行計画に入れてみるのもいいですね!

【フランス】フランスではキャンプは宿泊方法のひとつとして考えられているので、ホテルではなくたまにはキャンプに泊まる、という感覚でキャンプ場を選択する人が多いといわれています。キャンプ場はテントのみの区画やキャンピングカーが入れる区画、キャビンが設置されている区画など多彩。料理は自分で作ることの他に、近隣のレストランに行くことも…。一風変わったキャンプ体験ができそうです。

【ノルウェー】海岸から国有林、ビーチなど、北欧では人に迷惑をかけずに、自然にダメージを与えずに、騒がないことを条件として誰もが立ち入ることができます。そんな場所でのキャンプの他にも整備されたキャンプ場があり、キャンピングカーで出かけて楽しむ人が多いとか。いろいろなスタイルで絶景の自然風景を楽しめます。

【スペイン】カジュアルなキャンプが多いのがスペインです。キャンピングカーを使ってキャンプする人が多く、さらに気軽なキャンプとしては区画まで車で行ってしばらく散策したら、湖畔で寝袋を使って雑魚寝ということもよくあるそうです。料理はBBQスタイルで、チョリソなどを焼いてパンとチーズ、生ハムでワインです。めっちゃ美味しそうですね!

【ギリシャ】国内に住んでいる人はセカンドハウスを持っていることからあまりキャンプをしませんが、外国人が多数キャンプに訪れるというギリシャ。政府公認のキャンプ場が約270ヵ所あり、そのほとんどがビーチ近く。エーゲ海でのキャンプは夢のようです。

【エジプト】永遠と続く砂漠が拡がるエジプトでのキャンプは超本格派です。気軽にキャンプに行くというのではなく道なき道を進むので、4WDとガイドは必須。主流は砂漠で1~2泊するパターンで、観光客に人気のサファリツアーがあります。砂漠に泊まることから水や食材は用意する必要があり、まさに冒険的キャンプといえるでしょう。他にもラクダに乗っていくツアーもあります。もし行くなら体調はしっかりと整えてからにしましょう。忘れられない体験が、ここにあります!