2025年~世界の注目イベントはこれだ! ヨーロッパ&アジア編
前回のコラムに続いて、今回は2025年に開催される世界の注目イベント、ヨーロッパとアジアをご紹介。このどちらも、エンタメ大陸アメリカに負けず劣らずワクワクするようなイベントが目白押しです。もっといえば、アメリカとは異なるタイプの催し物も多数開催されます。予算と日程が許すのであれば、前半期と後半期に分けて世界のイベントに参加するのもいいかもです。
世界の注目イベントの特徴
アメリカ、ヨーロッパ、アジアの3大陸では、その歴史も文化も異なっているので、昔から受け継がれるイベントやお祭り、特に宗教的な意味合いのある行事などにはそれぞれ特徴があるといえます。ですが、エンターテインメント系のイベントなどでは地域によって異なる部分はあるものの、共通して“めっちゃ楽しく過ごせる”“独自の体験が味わえる”という部分が大きいです。めったに体験できないイベントもあるので、自分の好みに合ったものを探してみましょう!
ヨーロッパ
イタリア
【2025年ジュビリー/ローマ】4半世紀に一度、ローマではカトリックの重要な祭典ジュビリーを祝います。2025年はちょうどその年にあたり、何百万人の巡礼者たちが街に集います。祝賀会は2024年末から始まっていて、ローマにある4つの大聖堂サン・ピエトロ、サン・ジョバンニ・イン・ラテラノ、サンタ・マリア・マッジョーレ、サン・パオロ・フォーリ・レ・ムーラの扉が開かれ、ミサや巡礼、行列、神社や聖地への自由な訪問が行なわれます。
【オレンジ祭り/イヴレア】2月上旬、中世の反乱を象徴するオレンジを街中で投げ合うイベントがイヴレアで行なわれます。馬車に乗った兵士たちと市民がオレンジを豪快に投げ合い、あたりはオレンジ一色に! とにかく壮大なオレンジ合戦で、参加者には防具が、観戦者には赤い帽子が渡される超スリリングなイベントです。身体も服もオレンジまみれ!
イギリス
【V&Aイースト・ストアハウス/ロンドン】ロンドンに本館があるヴィクトリア&アルバート博物館では、5月末に収蔵庫兼展示施設のV&Aイースト・ストアハウスをオープン予定です。館内にはV&A博物館の25万点以上の所蔵品をはじめ、35万冊の図書、約1000点に及ぶアーカイブなどを収蔵。また、イースト・ストアハウスと同時に、デヴィット・ボウイセンターもオープンします。
【ラブトレイルズ・フェスティバル/ウェールズ、ガワー半島】7月に開催されるこのイベントは、ハイキングやランニング、アウトドアアドベンチャー、さらに音楽が融合した一大フェスティバルです。日中はランニングやハイキング、夜はライブ音楽やDJで盛大に盛り上がります。ガワーまではロンドンから車で約3時間半かかりますが、それに見合ったイベントが楽しめます。
フランス
【ノートルダム大聖堂/パリ】2019年の火災で被害に遭ったノートルダム大聖堂ですが、5年間の修復を経て2024年12月から宗教的な慣習を再開、観光客の来場も可能となりました。2025年中には修復完了予定なので、復活した大聖堂を見ることができるでしょう。現地に行くのであれば、ノートルダム大聖堂の最新情報を確認しておきましょう。
【レモン祭り/メンタン】2月から3月にかけてメンタンで行なわれるのがレモン祭り。レモンや柑橘類で創られるという巨大な彫刻やフロートが街中に溢れかえります。毎年テーマに合った彫刻物が披露されて、夜には幻想的にライトアップされます。奇抜なアイデアの彫刻もあるので必見。飲み物や食べ物にも注目したいところです。
【トゥモローランド・ウインター/ラルプ・デュエズ】3月に開催予定のトウモローランド・ウインターは、電子ミュージックとスキーリゾートを融合させた冬のイベントです。雪山に囲まれた美しい風景の中にあるステージで世界的に有名なDJによるミュージックを堪能、壮大な雪山でウインタースポーツを楽しむことができます。
イタリア
【ラ・ドルチェ・ヴィータ・オリエント急行/イタリア】4月から運行予定のラ・ドルチェ・ヴィータ・オリエント急行は、“ベニス・シンプロン・オリエント急行”とは異なる豪華列車。ハッキリいって超高額の費用がかかる列車の旅ですが、その内容は車内外の様式から飲食関係までが超豪華! できることなら一生に一度は乗ってみたいヨーロッパ随一の有名列車でしょう。富裕層だけの楽しみともいえますが、現地で車両を見るだけでも楽しめそうです。
【ナポリ・ピザ・ヴィレッジ/ナポリ】9月に開催予定のナポリ・ピザ・ヴィレッジは世界最大のピザ・フェスティバルです。ナポリ発祥のピザを、世界中から集結した職人たちが競い合って作ります。約100万人が訪れるというこのイベントの入場は無料。極上のピザは有料で食べ放題です。胃薬持参をおすすめします!
ドイツ
【オクトーバー・フェスト/ミュンヘン】世界最大のビール祭りが9月、ミュンヘンで開催されます。ビールの本場で様々なビールを飲めて、伝統的な音楽も楽しめます。もちろん、ビールと一緒にドイツ料理も堪能できます。毎年600万人以上が来場するこのビール祭り。参加するならテーブル予約がおすすめです。
アジア
中国
【「メティエ・ダール2025」コレクション/杭州】杭州でシャネルが「メティエ・ダール2025」コレクションを発表しました。雪に覆われたブロークンブリッジや夕日をシルエットにした雷峰塔、まるで絵画のような西湖など、中国有数の観光地を訪れるのにはピッタリのタイミングが2025年といえそうです。
マレーシア
【ASEAN議長国/クアラルンプール】2025年の東南アジア諸国連合議長国となったシンガポールでは、国を挙げての大盛り上がりを見せています。マレーシアの独立宣言をした独立広場は展示会やワークショップ、ウォークアバウトなどの文化復興プログラムの中心であり、ストリート・アートやニュージック、ダンスパフォーマンスなども予定されています。さらにアジア・フェスティバルも開催予定で、見どころてんこ盛りといえそうです。
ベトナム
【ベトナム戦争終結50年/ホーチミン】歴史に残るベトナム戦争が終結して50年となる2025年、国内では多くの祝賀行事やイベント、展示会が開催されます。そして今年にはタンソンニャット空港の第3ターミナルの開港と、ホーチミン市の地下鉄が開通するという噂がある交通網の充実。さらに「シェラトン・サイゴン・グランド・オペラ・ホテル」のリニューアルオープン、「ホテル・インディゴ」「ケンビンスキー・サイゴン・リバー」などがオープン予定と、観光旅行的充実度が高いといえます。
アラブ首長国連邦
【最新美術館&博物館/アブダビ】アブダビ文化観光局は2025年完成予定の美術館「グッケンハイム・アブダビ」と「ザイード国立博物館」に加えて、さらに2つの美術館の建設を発表しました。数億年に渡る地球の自然史などを追究する壮大なプロジェクトとして、2025年は記念の年になるはず。チャンスがあればぜひ訪れたい施設といえます。
サウジアラビア
【巨大プロジェクト/アスィール】サウジアラビアは今年、巨大プロジェクトで注目を浴びています。アスィール州の都市アブハーには「インディゴ・ホテル」、ウェルネス専用ホテルを含んだ2つの「クラウド7」がオープン予定。アブハーにある標高3000mのスダ山では登山やハイキング、パラグライダーが楽しめたり、急斜面の段々畑でヒヒの群れを目撃できたりも…。さらに谷間にある900年の歴史を持つリジャール・アルマア村では、石造りの多層ビルを修復した博物館が大きな見どころとなっています。