ゆったりしたライフスタイルを見習いたいヘルシンキ旅行でした
旅行情報
あなたの旅行先の国名・都市名
フィンランド・ヘルシンキ
あなたが旅行に行った年月
2016年9月
あなたが旅行に行った回数
23回目
あなたの年齢、性別、職業
50歳 女性 会社員
一緒に旅行に行った人の人数
夫と二人
旅行の目的
一度は北欧を体験してみたかったので
旅行中にいった観光スポット
ヘルシンキ大聖堂
1852年に改装されたフィンランド福音ルーテル派の大聖堂で、ヘルシンキのどこからでも見えるように、周りの建物よりも高く設計されたそうです。目の前に元老院広場、そしてその先にはエストニアなどとの路線のあるエテラ港があります。美しい緑色のドームをいただく白亜の大聖堂は新古典様式で建てられています。目の前の階段ではかわいい海カモメが休憩していたりして、思わずシャッターを切ってしまいました。年間35万人が訪れる、街一番の観光名所です。なにより、この坂の上から一望できるヘルシンキ市街地では路面電車あり、青空マーケットあり、自転車で通勤する人ありと、生き生きとした人の営みが見られました。
Cafe Ekberg
路面電車fredrikinkatu停留所からすぐに見える、オレンジの屋根のカフェがEkbergです。1852年にオープンしたこのカフェは、ヘルシンキ最古のカフェと言われています。中でも有名なのは創業時の味をいまに伝える、ナポレオンパイ。お菓子も甘さひかえめのトレンドの現代では、ちょっと上のクリームが甘みが強い気もしますが、濃いめのコーヒーと一緒に飲めば、100年以上続く味がありがたく感じました。老舗喫茶らしく、ウェイターの制服もアイロンが丁寧にかけられてパリっとしていて、こちらもちょっとおしゃれして行きたいカフェでした。
テンペリアウキオ教会
こちらもフィンランド福音ルーテル派に所属する教会です。1930年代から建築が計画されていたものの、第二次世界大戦などもあり1969年にやっとできたという、地域の方の想いのこもった建物です。この教会が観光地となっている理由は、テンペオアウキオ地区にもともとあった岩盤をくりぬいて、そのまま教会の壁として使っているからです。外から見るとちょうど日本のお城の城壁のように、石を積み立てた建物がまるで要塞のようです。内部も変わっていて、大岩をくりぬいたままなので、かえってこの岩肌への音の反射が音響として抜群の効果を生むというデータが出ているそうです。確かにちょっと大きな声を出すとすごく反射して聞こえたのを覚えています。百聞は一見にしかず。世界に二つとない不思議な空間でした。
エテラ港青空マーケット
ブランドショップが並ぶエスプラネーディ通りやヘルシンキ大聖堂からも徒歩で数分の近さにある、エテラ港。その前に広がるのが郷土料理や新鮮な野菜、おみやげ物を露店で売っている、青空マーケットです。わたしはトナカイのミートボールを食べましたが、リンゴンベリーのソースをかけて食べたところ、まったく臭みもなく、おいしくいただきました。また、新鮮なエンドウ豆を試食させてくれたり、農家の方々も呼び込みが上手でした。結果的にみずみずしくて、おいしそうなブルーベリーを購入していました。タッパーに入れてくれたものの、やはり観光客には量が多くて、毎食後部屋でブルーベリーを食べてやっと帰国日に食べ終わったほどで、少し飽きてしまいました。食べきれる量かどうか、あらかじめ確認を忘れないほうがいいでしょう。
ヘルシンキデザイン博物館
北欧デザインのお膝元らしく、1873年にできたというからもう145年も続く歴史ある博物館です。ヘルシンキのデザインディストリクトと呼ばれるエリアにあります。ヘルシンキ中心部から歩いて15分ほどですが、少し入り組んでいるので、路面電車10番に乗って、johanneksenkirkko駅で降りるとすぐたどり着けます。アールトベースでおなじみの、Alvar Aaltoと奥さんのAino Aaltoのデザインにスポットを当てたコーナー、さらにフマリメッコのデザインの変遷なども興味深く、見て歩きました。マリメッコやイッタラなども揃ったミュージアムショップも必見です。そして、入場料は一般12ユーロ、学生が6ユーロと安くはないですが、観光に便利な期間限定パスであるヘルシンキカードを買えば、ヘルシンキの観光名所の入場や空港と市内をつなぐエアポートバスを含む公共交通機関が乗り放題になります。いくつかの観光地を回るつもりなら、最初にこのカードをあらかじめ購入しておくことを強くすすめます。
旅行にかかった費用
旅費:約9万円
ホテル:約5万円
観光・レジャー代:約2万円
食事代:約万円
お土産代:約2万円
合計金額:20万円
観光へ行く人へのアドバイス
ヨーロッパで一番近い都市という触れ込みにたがわず、ヘルシンキまではフィンエアー直行便なら日本から10時間弱で着くことができます。街並みは古い石畳とかわいらしいヨーロッパの色使いの建築が立ち並び、少し郊外に行くと、ムーミンに出てくるような美しい森と湖に出会えます。さらにマリメッコやイッタラなどの北欧デザイン発祥の地だけに、その品ぞろえは感動ものです。北欧は物価が高いイメージがありますが、持ち歩きのミネラルウォーターはスーパーで買ったり、お店の人も「このシチューは量が多いからシェアして食べたら?」と提案してくれたり、工夫すれば日本とそこまで差を感じませんでした。春は若葉の緑に深呼吸して、夏には白夜とベリー狩り、秋にはさまざまなキノコを山に取りに行き、冬は家族でサーモンスープであったまる。季節ごとに違う顔を見せるヘルシンキ、ゆったりとした時間の流れるライフスタイルを、一度は体験してみてください。