旅行情報

あなたの旅行先の国名・都市名

イギリス スターリング

あなたが旅行に行った年月

2007年9月

あなたが旅行に行った回数

15回目

あなたの年齢、性別、職業

50歳 女性 会社員

一緒に旅行に行った人の人数

一人

旅行の目的

映画「ブレイブ・ハート」を見て感動したのでいつか旅路をたどりに行きたかった

旅行中にいった観光スポット

ウォレス・モニュメント

市内の北部方面、アビー・クレイグと呼ばれる丘の上にあるのがウォレスモニュメントです。その高さ実に67メートル。市内どこからも塔が目に入ります。歩いていくのは少し遠いのでバスかタクシーで行くことをすすめます。246段の螺旋階段を目が回りそうになりながら登っていくと、展望スペースにたどり着きます。ここからはスターリング城やフォース川、はてはスコットランド中部の山々やスコットランドの国花シスルが一面に咲いている姿も見渡すことができます。内部の展示には、ウォレスが使ったとされる剣も展示されているんですよ。19世紀、再びスコットランドのナショナリズムが高揚し始め、スコットランドの英雄ウィリアム・ウォレスをたたえようという機運が高まったそうで、なんと当時の人々が寄付金を募り、8年かけてできたのがこのウォレス・モニュメントなのです。当時の人々の想いを知ると、息が切れて大変とか言っていられません。

 

スターリング城

険しい岩の上に建てられたスターリング城は、一見要塞のような武骨な雰囲気すら醸し出しています。街中にあるだけに、要塞のような雰囲気は少し不思議な感じがしますが、それはイングランド軍から攻められないため、生き残りのための工夫でした。城は15世紀から16世紀に作られ、かつてはスコットランド王の居城でもあったそうです。入口には「ブレイブ・ハート」にも出てくる、ロバート・ザ・ブル-スの像を見ることができます。広い敷地内では、中世のコスチュームに身を固めた城のガイドさんたちが、各部屋の中で当時の暮らしぶりを説明してくれます。キッチンには当時の王族の食事が、蝋細工で作られて再現されており、各部屋も、悲劇の女王と呼ばれるメアリ・スチュワートをはじめとする王族のインテリアにふさわしい、威厳ある品々が飾られています。城の周りの参道にも、多くのみやげもの屋が立ち並び、当時を思わせるハンドクラフトや中世からの古い街並みをわたしたちに見せてくれています。

 

スターリング橋

フォース川にかかるアーチ型の優美な橋のたもとにたたずむと、いまはのどかな田園風景が広がっていて、ここでスコットランド独立のための激戦が行われたとは信じられない思いです。兵どもが夢の跡、と一句読みたくなってしまいます。そう、このスターリング橋は、スコットランドがイングランドからの独立を目指す歴史の中で、重要な戦いの舞台となりました。1297年9月11日、この橋でスコットランド軍がイングランド軍に対して初めての勝利をおさめたのです。当時、イングランドからの税金や理不尽な要求にスコットランドの民衆は苦しんでいました。そこで、ウィリアム・ウォレスが中心となって、イングランドに対して立ち上がりました。圧倒的に数に勝るイングランド軍は当初、農民軍相手だと油断していましたが、そこを逆手にとって地の利を生かして勝利をおさめたのです。フォース川にかかるアーチ型の橋のたもとにたたずむと、いまはのどかな田園風景が広がっていて、ここで激戦が行われたとは信じられない思いです。兵どもが夢の跡、と一句読みたくなってしまいます。

 

Old Town Jail

駅からほど近い、旧市街の中にOld Town Jailという昔の監獄があります。ここでは、看守の衣装を着たガイドが各部屋を回りながら、30分間ほどここにまつわる秘話を俳優ばりに感情表現豊かに説明してくれるツアーがあります。有名な看守ジャック・ランキンや、おぞましい犯罪を犯した犯人の様子など、推理小説ばりの物語に寒気がしたり、当時の人々の世相に想いを馳せてしまいます。壁を見れば、囚人たちの落書きもあり、刑が決まるまでの不安な想いも伝わってきます。また、ここの展望タワーに登れば、中世の面影が残るスターリングの街が一望できます。近くにはSmith Art Gallery and Museumもあり、有名なボニー・プリンス・チャーリーやウィリアム・ウォレスの肖像画や世界最古と言われるサッカーボールが展示されています。こちらも楽しめますよ。

 

Battle of Bannockburn Visitor Centre

1314年、スコットランド独立を目指した農民をはじめとするスコットランド側の蜂起の戦いのひとつが、バノックバーンの戦いでした。相変わらず、数に劣るスコットランド軍ですが、戦略でイングランド騎兵隊を破ったのがこのバノックバーンでした。そのバノックバーンの古戦場のあたりに立っているビジターセンターです。この建物の中では、当時のイングランド軍との激突の模様を3Dで追体験できるようになっています。中世の騎士の衣装や歩兵の視点で戦いが描かれ、対峙するイングランド軍とスコットランド軍のリーダーの視点も味わうことができるのです。3Dのリアルな映像シミュレーションに、映画「ブレイブハート」以上に、手に汗握ってしまいました。スコットランドの歴史についての展示もあります。指揮をしたロバート・ザ・ブルースの像もこのセンター内に建てられています。

 

旅行にかかった費用

旅費:約12万円
ホテル:約6万円
観光・レジャー代:約4万円
食事代:約2万円
お土産代:約1万円
合計金額:25万円

観光へ行く人へのアドバイス

スコットランドというと意外となじみがないのですが、ロンドンから1時間あまりで飛行機で行けますし、物価は安い上にB&Bの人々は親切なので、一度は訪ねてみることをおすすめします。ただし、スコットランドの紙幣はスコットランドでしか一般に使用されていない別の紙幣がおつりでくるのでびっくりしないでください。しかも3種類も違うお札があるんです。注意点は、スコットランドで紙幣のお釣りをもらったら、そのお札はロンドンに戻った時に使おうとしたら、お店の人が、スコットランドのお札をまったく知らないこともあるので注意したほうが良いと思います。もちろんスコットランドの紙幣もイングランドで使えるので安心してください。ただ、いちいち説明するのが面倒な方は、スコットランドを発つ前に、時間があれば銀行でエリザベス女王のお札に代えておいてもらったほうがよいかもしれません。