日本時代の名残を求めてサイパンへ
旅行情報
あなたの旅行先の国名・都市名
マリアナ諸島、サイパン
あなたが旅行に行った年月
2019年7月
あなたが旅行に行った回数
30回以上
あなたの年齢、性別、職業
30代、女性、会社員
一緒に旅行に行った人の人数
一人旅
旅行の目的
ダイビング、戦跡巡り
旅行中にいった観光スポット
ガラパン地区
直行便がない時期だった為、韓国経由のLCCで深夜3時くらいにサイパン着。日系のひまわりホテルにチェックインして短い睡眠をとった後、翌朝ガラパン地区の散策へ。かつて日本からの直行便があって39800円のツアーなどが出ていたころはさぞ日本人で賑わっていたことでしょう。私が行った時は直行便がなくなって日本人は一切見かけず、観光客は若干の中国人とアジア人、ホテルやレストランの労働者は現地の人たちと残りの大半はフィリピン人と、話に聞いていたサイパンとは少しイメージが違いました。廃れて寂しい雰囲気になってしまったのは、台風災害の影響で客足が遠のいてしまったこともあるようでした。ハワイのように白人系のアメリカ人も一切見かけませんでした。
日本時代の神社やトーチカ巡り
サイパンには第二次世界大戦中の戦跡や、日本時代の名残が点在しています。
ガラパン周辺で徒歩で回れるエリアで、まずは神社やトーチカ跡を巡りました。一番印象的だったのは、神社からほど近い場所にある日本時代の刑務所跡です。建物は廃墟と化していますが、周辺はきれいに草刈りがされ、無人で自由に建物内も見学出来るようになっていました。刑務所の壁には激しい銃撃戦を想像される銃痕も残っており、生々しさを感じさせました。
ダイビングでグロットへ
サイパンと言えばダイビングのメッカとしても知られています。今回はグロットへ。グロットとは洞窟のことです。ダイビングだけでなくシュノーケリングで訪れるツアーも多数あり、誰も楽しめる幻想的なスポットですが、今回はせっかくなので潜ることにしました。ただ、ここのポイントは崖から海に洞窟の中につながっており、それなりに大変でした。まず駐車場から重たい器材を全て背負って、100段ほどの階段を降りなければいけません。降りたところで足場の悪く滑りやすい岩の上から水面へエントリーします。水中は素晴らしく、光の入る具合を楽しんだり、水中をくぐって外洋へ出たりできます。問題はダイブ後で、100段降りてきた階段を今度は上がらないといけませんでした。器材も重たいし階段は急で、途中で休憩しながらやっと駐車場へ。一度で十分ですがとてもいい思い出になりました。グロットからの帰り道、通り道だったのでラストコマンド・ポストへも立ち寄ってもらいました。旧日本軍の司令部があり、米軍の侵攻で爆破された場所です。戦車などの戦跡も周辺に集められていました。
日本時代の病院跡と火薬庫
サイパン現地の日系の旅行会社で戦跡巡りのツアーに申し込もうと思っていましたが、日本人旅行者がおらず遂行されなかったため、ダイビングショップで連れて行ってもらいました。サイパン島にはたくさんの日本時代の名残が点在していますが、詳しい地図や看板などは整備されていないため、自力でレンタカーなどで巡るのはかなり難しいと思います。日本時代の病院跡と兵器の貯蔵庫は空港周辺にあり、今回は草刈りされていましたが、前は本当に見つけるのが困難だったとのことでした。どちらもとても悲しい何とも言えない気持ちになりました。
お勧めのマリアナラウンジ
最終日、チェックアウトが午前中なのにフライトが深夜だったため、マリアナラウンジを利用しました。ガラパンから空港へ行く途中の海沿いにありまた新しくてきれいです。ここでは薄暗い部屋で仮眠をとることもできるし、シャワーやWIFIも完備、充電もできるのでありがたいです。食事のメニューもあるので、夕食はここでいただきました。出入りも自由なので、夕焼けの海を見に途中散歩にも出かけ、とても充実した最終日になりました。
旅行にかかった費用
旅費:約6万円
ホテル:約2万円
観光・レジャー代:約3万円
食事代:約1.5万円
お土産代:3千円
観光へ行く人へのアドバイス
以前サイパンに行ったことがある人も多いと思いますが、だいぶ現状は変わっているかもしれません。ただ、どんどん崩れていってしまう日本時代の名残や戦跡は今のうちに行ってほしいですし、サイパンの自然と海は昔と変わらず美しいです。