「日本円を見せてくれ」とつきまとい被害にあう
旅行情報
あなたの旅行先の国名・都市名
タイ、バンコク
あなたが旅行に行った年月
2011年9月
あなたが旅行に行った回数
10回
あなたの年齢、性別、職業
36歳、男、営業
一緒に旅行に行った人の人数
単独
トラブル体験をした場所
バンコク市内の両替所
トラブル内容
市中の両替所で外貨両替をして店を出たところ、アラブ系と思しき男性に「ニホンジンデスカ?」と話しかけられた。とっさにつたない英語で「yes」と返すと先方も英語で話をつづけた。日本のどこから来たのか、観光かビジネスか、何人で来たのか、何日間の日程なのか等、しばらくの間たわいのない会話を続けたところ、彼は日本円を見せてほしいと言い出した。
なぜなのか、見せてどうするのかと尋ねると、彼のUSドルと日本円を両替してほしいということのようであった。私としてはUSドルをもらっても当座の使い道がないし、なにより不信に感じたため「sorry, no」とすげなく断って立ち去ろうとしたが、男性はそのあとも数百メートルにわたって私の後をつけてきた。
男性は背が低く小柄であったが、目力が強く、私をまっすぐに見つめて何かを訴え続けているが、英語と母語のミックスのような言葉ではなしているため、もはや何を言っているのかよくわからない。私は恐怖を感じたため、とりあえずタクシーを止めてその場を去ることにした。
本当は電車に乗る予定であったが、駅までは少し距離があった。流しのタクシーを止めて乗り込んだはいいが、最寄り駅付近で男性に再度出くわすことを避けるため、最寄り駅の次の駅付近まで行ってもらうことにした。焦っていたこともあり、運転手に目的地の通りの名前がうまく伝わらず、苛立った態度を見せられたことで心臓の鼓動はさらに高まった。ようやくタクシーが出発して車内から振り返ると、彼の姿は見えなくなっていた。
後ほど調べたところによると、同様のシチュエーションで日本円等の外貨と引き換えに偽造のUS紙幣を渡されるトラブルが多数報告されているという。私に話しかけてきた男性が実際にそのような心づもりであったかどうかは知るすべがないが、少なくとも、異国の地で見ず知らずの男性から長い距離を付きまとわれたことにより、同性の私であっても恐怖を感じた。せっかくレートの良い両替所まで足を運んでも、日本に比べて安いとはいえタクシー代を払う羽目になってしまったのでは本末転倒である。
海外旅行の際に、日本語で話しかけてくる相手には注意したほうが良いとはよく言われることであるが、日本語で話しかけられた時点で無視していれば、つきまとわれることはなかったかもしれない。とはいえ、近年では中国人観光客が増加していることもあり、むしろ中国語で話しかけられることが増えたように思う。
トラブルに巻き込まれないためにするべきだった行動
見知らぬ人物からの呼びかけに安易に応答しない