ドイツ・ニュルンベルクで体験した外貨トラブル
旅行情報
あなたの旅行先の国名・都市名
ドイツ、ニュルンベルク
あなたが旅行に行った年月
2019年1月
あなたが旅行に行った回数
4回
あなたの年齢、性別、職業
46歳、男性、ライター
一緒に旅行に行った人の人数
単独
トラブル体験をした場所
ニュルンベルク市街の銀行
トラブル内容
ドイツのニュルンベルクに一人旅をしたときに外貨両替で騙され、危うく警察に逮捕されかねなかったトラブルを紹介します。2019年の1月にドイツのニュルンベルクに旅行しました。最初は友達の住むミュンヘンに行き、友達に案内されて観光を楽しんだため、手持ちのユーロがかなり心もとない状態になっていました(100ユーロちょっとになっていました)。
ミュンヘンの友達と別れて、1度訪れたいと思っていたニュルンベルクにICEに乗りニュルンベルクに降り立ったはいいが、現金自体は非常に寂しかったので、円をユーロに両替しようと思いました。ドイツは不思議なことにあまりカードを使うことができません。ほとんどが現金決済の店が多いのです。このことを予めミュンヘンの友達から聞いていたのでバックに円を10万円ほど入れていました。現地で両替できるようにです。
しかし自分が甘かったのは、ミュンヘンのような大都会と違ってニュルンベルクは田舎の地方都市だったので、外貨両替所が見つかりません。ニュルンベルク駅はICEが到着するほどの大きな駅であるにも関わらずです。そこで困った私は、ニュルンベルクの市街地にある銀行で両替しようと思いました。しかしどの銀行で両替できるか分からず、銀行の前でスマホをいじりながら「この銀行は両替できるのだろうか」などとうろついていました。
すると、1人の中東系の男性が私に近づいてきて、「どこから来た?」と下手なドイツ語で話しかけてきました。私は「日本から来ました」と答えると、彼は「両替したいのか?」と尋ねてきました。「両替したいのだが、どの銀行でできるのか分からず困っています」と言うと、彼は「銀行で円をユーロに変えるのは損をする。やめておけ。俺が別の場所で両替してきてやる」と言いました。そして私に持っている円を渡せと言いました。
人間、一人旅で困っていると寂しさも手伝ってか、人から話しかけられるとうれしいものです。私も例に漏れず、その嬉しさと、損をするのは嫌だという損得勘定が働いて手持ちの半分の5万円を疑いもせずに彼に手渡しました。お金を受け取った彼は、「そこで待っていろ。10分で戻ってくる」といって立ち去りました。
近くのベンチで彼を待っていると、2名の警察官がやってきて、「ここで何をしている?」と尋ねられたので、両替を頼んだことを説明しました。警官2名は話を聞いた後、「その男から日本人が違法なレートで両替を求めてきていると通報があり、調べに来た」と言い、「話を聞けば、お前は被害者だったんだな」と言われました。警官が言うにはおそらくその男は両替をすると言って円を騙し取り、万が一自分が捕まった時に備えて、お前が違法な両替を求めてんだと嘘の通報をしたんだろうと話してくれました。
結局、その5万円は手元に戻らず、もし自分がドイツ語を話せることが出来なければ警察に逮捕されかねなかった外貨トラブルだったのです。
トラブルに巻き込まれないためにするべきだった行動
一人旅特有の人淋しさに惑わされず、変な欲得を見せず、用心に用心を重ねるべきだったと思います。