旅行情報

あなたの旅行先の国名・都市名

ドイツ、フランクフルト・アム・マイン

あなたが旅行に行った年月

2020年1月

あなたが旅行に行った回数

3回

あなたの年齢、性別、職業

46歳、男、ライター

一緒に旅行に行った人の人数

単独

トラブル体験をした場所

フランクフルト、カイザー通り近くにあるムスリム移民が多い一角

トラブル内容

フランクフルトへ旅行に行った際、イギリスの妹の家でクリスマスを過ごした後ドイツに旅行したのでユーロの手持ちが少なく、ポンドをユーロに外貨両替しようとフランクフルト市内の銀行へ向かいました。フランクフルトで一番のカイザー通りに行けば何とかなると甘く考えていたのが運の尽きでした。フランクフルト駅とカイザー通りは武装強盗が昼間から出没する危険地域で、よく外国人が襲われているという情報を後で友達から聞いたのですが、その時は全くつゆ知らず、ふらふらとどの銀行で両替しようかとさまよっていました。

すると、1人の中東系の背の高い男性が英語で私に話しかけてきました。ドイツ語でどうぞと私が言うと彼は「道に迷ったのか?」と聞いてきました。私は「違います。ポンドをユーロに両替するために銀行を探しているんです」と答えると、「案内してやるからついてこい」と言いました。少し怖かったのですが、私は昼間の人通りの多いフランクフルトの街中だからトラブルはないだろうと思い、彼の勧めにしたがってついていくことにしました。

彼は私の先を歩き、どんどんとカイザー通りを東に抜け、隣にある少し小さな通りに入っていきました。そこは露店が立ち並ぶ、言葉は悪いですがスラムのような街並みで、中東系のムスリム移民の店が多く立ち並ぶ一角でした。饐えたような匂いが立ち込めるその通りに気分が悪くなりながらも、彼についていくと彼は小さな路地に入っていきました。こんなところに銀行はあるのかなと不安になりつつ私も路地に入りました。

その路地には、2人の中東系の男たちがいて、私が路地に入った瞬間後ろに回り退路を防ぎました。そこでようやくトラブルに巻き込まれたと気づきました。路地に誘った背の高い彼が、財布を出せと私に言いました。私は「両替してくれる銀行へ案内してくれるんじゃないのか?」と馬鹿な質問をしたのに対し、「両替してやるから財布をだせ」と笑いながら言いました。

これ以上逆らうと危険だと判断した私は彼に財布を差し出すと、彼はその財布を上着の中に隠し、「携帯を見せろ」と言ってきました。スマホを差し出すと、彼は手に取って眺め、首を振って私に返しました。後ろに立っていた男は、「お前、パスポート持ってるだろ。見せろ」と言いました。シャツの中の貴重品ベルトにパスポートを隠していた私は、これは奪われてはたまらないと思い、「ホテルの部屋に置いてきた」と嘘をつきました。ばれたらどうしようとハラハラしつつ、彼はそれ以上は追及してきませんでした。私を案内してくれた男が「警察に言えば殺す」とだけ言って私は解放されました。

その足で、フランクフルト駅にあった警察の詰め所に行くと警官が話を聞いてくれて、所轄の警察署を教えてくれてそこで被害届を出しました。幸運にも、財布の中には400ポンドくらいしかなく(6万円ほどでしょうか)、危害を加えられることがなかったのは幸いでした。話を聞いてくれた警官も「遊び半分で暴行されるケースが多いので、あなたはラッキーだった」と言われたのが印象的でした。

トラブルに巻き込まれないためにするべきだった行動

考えもなく甘い危機管理意識で人についていくべきではなかった