ソウルの道端にいる老人両替団の日常
旅行情報
あなたの旅行先の国名・都市名
韓国、ソウル
あなたが旅行に行った年月
2020年1月
あなたが旅行に行った回数
100回以上
あなたの年齢、性別、職業
43歳、女、貿易
一緒に旅行に行った人の人数
単独
トラブル体験をした場所
ソウル、南大門市場の老人両替団
トラブル内容
外貨両替といえば、まず思いつくのは空港ですね。
しかし韓国で両替のレートが一番良いのは、私が知る限りでは南大門市場の『老人両替団』です。
私がコロナ禍前まで頻繁にソウルへ行っていたときは、まだだこの両替団は存在していました。
合法かどうか知る由もありませんが、警察が普通に前を通っており、昔から存在しているところを見ると、きっと合法なのだと思われます。
この『老人両替団』はどのようなものかというと、南大門市場の道端にプラスチックの椅子を置き、おばあさんたちが5~6人ほど並んで、暑い日も寒い日も外に座って両替をしているのです。
おばあさんたちは皆同じように札束を手に握りしめ、前を通る外国人に手招きをしながら呼び込みを行います。老人両替団の存在を知らない人からすると、それはもう怪しさ満載です。
そんなある日、私はいつものように両替をすべく『老人両替団』のもとへ向かいました。その中の誰にお願いしても両替レートは同じなので、いつも空いているおばあさんにお願いをするのですが、その日は全員空いていたため、特に考えず一番右のおばあさんにお願いすることにしました。
なのに、まさかこんなトラブルに巻き込まれるとは。。
財布から一万円札を取り出し、一番右のおばあさん(右ばあ)に手渡そうとした瞬間、何者かにすごい力で引っ張られました。
何が起きたかわからないまま相手の顔を見ると、それはなんと一番左のおばあさん!(左ばあ)老人とは思えないすごい力です。
左ばあは私に「私のところで両替してよ!」と言っています。それに続き右ばあが「あんた何わたしの客を横取りしてんの!!」と。
『カーーーン!』と私の頭の中でゴングが鳴り、左ばあと右ばあの試合が開始されました。
左ばあ「あんたはいつもたくさん両替してるから、私に譲ってもいいでしょ!」
右ばあ「何舐めたこと言ってんの!?それは私が頑張っているということでしょ!?」
口喧嘩じゃ収まらず、しっかりパーマの当たったくりくりの髪を掴み合い、ヒートアップする2人のおばあさん。
何事もないかのように呼び込みを続ける、その他のおばあさん。
おばあさん同士の喧嘩に見入る通行人。
オロオロする私。
韓国人のケンカは本音でぶつかり合うので、とても派手なことが多いんですね。大声を出してやり合うので、その声は隣の区画まで響きます。
しばらくその場で傍観していましたが、待っていても収まる気配が見られません。
私は先ほど財布から取り出した一万円札をまた財布に戻し、雑踏の中を他の両替所へ向かったのでした。
トラブルに巻き込まれないためにするべきだった行動
看板が出ているような、他の両替所で両替するべきだった