インド,闇両替

旅行情報

あなたの旅行先の国名・都市名

インド、デリー

あなたが旅行に行った年月

2007年8月

あなたの年齢、性別、職業

33歳、男、建築設計

一緒に旅行に行った人の人数

単独

トラブル体験をした場所

デリー/コンノートプレイス

トラブル内容

私がインドで一人旅をしていた2007年の出来事です。

タージ・マハルのある町、アーグラに到着し、ホテルでゆっくりしていると外はだんだんと暗くなってきました。暗くなってくるとともに外は賑わいはじめ、年に一度のお祭りが開催されていました。アーグラの町は人でごった返していました。せっかくだからとパスポートと少額のお金を持って外に繰り出し、お祭りを楽しみました。のどが渇いたので商店で水を買おうとしたところ、ポケットに入れておいたパスポートが地面に落ちてしまったのです。拾おうとした瞬間、現地の子供がパスポートを拾ってくれました。Thankyouと言ってパスポートを受け取ろうとしたところ、moneyと言ってお金を要求してきたのです。Noと答えると走って逃げて行ってしまいました。子供は人ごみをかき分けて走って行ってしまったのですが、わたしは人ごみに阻まれ子供を見失ってしまいました。命の次に大事だと言われているパスポートを持っていかれてしまうなんてと途方にくれ、その日は眠れずに翌日警察署へ向かい、盗難届を出してパスポート再発行のためにデリーへ戻りました。

デリーへ戻り、日本大使館へパスポートの再発行手続きをしようとしたのですが、デリーへ戻ったその日はあいにくの休日で銀行もあいていません。わたしはこまめにトラベラーズチェックを必要な分だけ両替していたので、現金も底を付きはじめました。ホテルに泊まるお金もなく、なんとか食事をとることができるだけのお金しかもっていなかったのです。翌日も休日ということで、銀行もしまっています。外貨両替という英字が書かれたお店も閉まっており、しょうがなくトラベラーズチェックを町の両替商のもとで換金することにしました。

町の両替商とは所謂、闇両替と言ってガイドブックなどにも偽札やレートに対して注意喚起がされているほど怪しい場所です。手元にお金がなかったため、止む無く町の両替商を人伝えに聞きまわり探しだすことができました。いざ換金をしようとしてレートを確認すると、ガイドブックに書かれていた通り最悪なレートを提示されました。交渉は一切受け付けないという態度で食い下がりましたが最終的には両替商の言い値での換金となってしまいました。

レートに関しては正直、覚悟はしていました。ただ、受け取った現金は偽札でないようにしなければならないと、細心の注意を払い手触りや透かしを両替商の前で確認しました。もちろん偽札かどうかの判断はできませんでしたが、相手をけん制するという意味でその行動を行いました。ホテルや飲食店は両替したお金を問題なく使うことができ安心しました。後日、日本大使館へ行きパスポートの再発行手続きを行いました。いざ再発行の手数料を払ったところ、偽札だからこのお金は使えないと大使館の職員から告げられました。まさか、レートも悪い上に偽札までつかませられるようなトラブルにあうなんてと頭が真っ白になってしまいました。大使館の職員に事情を説明すると融通を聞かせてくれたおかげで再発行はできましたが、トラベラーズチェックをお金のほとんどが偽札だったのには今考えても本当にがっかりします。パスポートをなくしてさえいなければ、大きいホテルなどもっと外貨両替を扱っている場所で確認すればと今更ながらトラブルに巻き込まれない方法はあったと感じています。

トラブルに巻き込まれないためにするべきだった行動

祝日ということもあり銀行や両替所が閉まってはいたが、大きなホテルなど偽札のリスクの少ない場所で両替すれば良かったと思う。